明儒について学ぶ(附けたり宋元儒)等  目次へ  前回に戻る


おいら明儒がスキ! などというヘンなひとがいたときのために、その関係の記事を集めてみました。わたくし的には同じ儒者なら宋儒の方がお薦めですけどね・・・。一番おしまいに朝鮮の儒者たちのお言葉を収録。

 

「伝習録」

王陽明とその弟子たちの会話(語録)ややりとりした手紙を整理したもの。陽明自身が作ったのではなく、その妹婿で高弟の徐愛が最初に整理し、それにほかの弟子がだんだん継ぎ足して行って今の形になったもの。

 

○薛侃録より

「種樹培根」

「為学大病・多悔」

「女与回也章」

 

○黄直録より

「空空静静」

 

○黄以方録より

「声色貨利之交」

 

○その他

「同輩侍食」

「眼中塵沙」

 

その他王陽明関係

「自家無尽蔵」

語」り「伝」C

 

「明儒学案」

二十台〜三十台のころの愛読書の一でした。黄宗羲の撰するところ。1月28日以前については賀医閭伝の@のリンクから戻ってください。

賀医閭伝@
賀医閭伝A
賀医閭伝B

鄒立斎伝

陳時周伝@
陳時周伝A

林緝煕伝

秉常

李子長伝

謝天錫・何時振伝

薛敬軒伝@
薛敬軒伝A
薛敬軒伝B
薛敬軒伝C
薛敬軒伝D

閭子与・張大器伝

段容思伝

張黙斎伝

王凝斎伝

周小泉伝

薛思庵・李介庵伝

「呻吟語」
陽明学者である呂新吾の標語集みたいなやつ

「饋一木」

その他

〇胡居仁 ・・・ 明初の呉与弼先生の弟子。朱子学を守り、天下四大書院の一である江西・白鹿洞書院院主などを務めた。

 「居業録」 「道理要熟」 「四書六経」

○陳白沙 ・・・ 明初の呉与弼先生の弟子。陽明心学の先駆の一人とされる。

 「陳白沙全集」 「大頭蝦説」

石斎・黄道周先生

〇唐一庵 ・・・ 嘉靖期の陽明学者。「討真心」を以て若い者を教育した。

 「雑問録」 「鍛錬世事」 「大過可改」 「祥瑞有理」 「海水不溢」

○李卓吾 ・・・ このひとは変な人ですよ。最期は獄中で自裁した。 晩明の文人たち特に袁氏兄弟らと深い関係にあった。

「焚書」 「梅衡湘答書」 「童心説」

ここから宋儒! そろそろ上と入れ替えるか別建てにするかも

「宋元学案」 黄宗羲が「明儒学案」に引き続き編まんとしたが果たさず、その子の黄百家、清の全祖望らが加筆したもの。二十台のころ「明儒学案」以上に格闘した。あちこちに当時(ああ、もう三十年もいにしえなのだ!)の書き込みがあって涙出てくる。

「袁n斎」

「呉草廬」 「草廬精語」より「説静」

「近思録」 南宋の朱晦庵と呂東莱が、北宋の四子(周濂溪、程明道、程伊川、張横渠)の著作・言行録より学者が身に近づけて思う(「近思」)べきものを集めてくださったすごい本。後世への影響度強大。

程伊川先生「無心不是」 ○程明道先生「人之為学」 ○程伊川先生「為学之方」 ○程伊川先生「内外交養」 ○伊川先生「人悪多事」 ○伊川先生?「欲了幾処人事」 ○「従容就義」 〇伊川先生「持国服義」

「二程集」 宋の程明道先生・程伊川先生の御兄弟の文章や語録を集めたすごい本。

程伊川先生「今人之学」

(参考)「邵氏聞見録」より「伊川無怖色」

「伊川易伝」(「周易程氏伝」) 伊川先生の易の注釈書。為になる。

〇 「剥卦」 「大畜」 「大過」象伝 「中孚・豚魚吉」 「遯・遯尾q」 「遯・彖伝」

「伊洛淵源録」 朱晦庵先生が北宋の四子をはじめ、伊水・洛水のほとりで成長し北宋(一部は南宋)の儒者たちの学風・生平を、それぞれの著作や語録などから抜き出して整理したすごい本。

「上蔡語録」より「明道終日坐」 「天理二字」「横渠不熟」 「三莫為」

「不及家兄」

「邵氏聞見録」より「横渠不起」

「名臣言行録」(宋名臣言行録) 朱晦庵先生が宋代の名臣の言行録を作ってくれた。おもしろくてためになるぞ。読まないやつはアホやでー。

〇欧陽脩 「用其所長」

〇司馬光 「温公遅歩」

〇王安石 「安石非情」

〇張詠  「臨事三難」 「事君四不言」

「朱文公文集」 朱晦庵先生の文集。ありがたや。詩も載ってます。

○「朱文公勧学文」

○「送林熙之詩」

「小学」 朱晦庵編(と伝統的には解されてきたが、現在の通説は晦庵の弟子・劉子澄が晦庵に指導を受けて編んだとする)。日常・仕官などにおいて見習うべき古人の言行を集めたもの。勉強になるー! 清・張伯行が解釈を集めた「小学集解」が便利というかありがたい。

張思叔「座右銘」  ○「四字教」 ○荀子「三不祥」 .「陳氏犬」 〇「其学而已」 〇「茅容殺

「朱子語類」 朱晦庵の生前に教えを受けた弟子たちが記録していた「語録」を集成し、事項別に分類したもの。(なので「語録」といわずに「語類」というんです。) いつも言ってますが、朱子(朱晦庵)を学ぶなら、「そうではない」というひとがどれだけいても、まずは「語類」から読むべし。そこには生きた朱晦庵がいるように感じるからである。「生きた」人、というのはそれ抜きにしては思想というものが生命を持ちえないものなのだ。

「人心如鏡」

「南軒文集」 朱晦庵の友人、対金抗戦派の旗頭でもあった南宋の名儒、張栻・南軒先生(1135〜1180)の文集。勉強になるなあ。

「虚舟斎銘」

「陸九淵集」 朱晦庵先生の友人にして論敵、江西の陸象山の手紙・文章・語録を収める。ほんとうに勉強になるなあ。

(象山文集) 与厳泰伯 「古人四不」

(象山語録)上 〇「自立而已」  〇「人自限隔」 

 

清儒もここに入れてしまえ!

黄宗羲「明夷待訪録」  黄梨州先生を「清」儒にしたら怒られてしまいますが、ほかに分類しづらいので、ここに入れさせていただきます。

〇原君篇 「有生之初」

 

朝鮮儒

徐花譚「花譚集」 「有物」「渓声」詩 

李退渓 「自省録」 「答鄭子中書」より「水之性」 「与奇明彦書別紙」より「為人所知」

曾南冥 南冥先生行状記より「敬義」 「南冥集」より「市中金銀」 

丁茶山 「与猶堂全書」より「仁者二人相与」

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