晩明二十家小品    目次へ

美しい文章を読むと、いいキモチになるよ。

民国のひと施蟄存が、晩明の二十人の文章家を選んで、彼らの「小品」を厳選して集めたものである。    

 

1 徐文長

 このひとは文学史上有名なひとですが、何度か発作を起こし、ヨメさん殺したり、自分の○ンタマをつぶしてしまったり、錐で耳の穴から脳を傷つけたり・・・。かなり印象的な行為を繰り返したひとです。

 徐文長「記夢其一」

 「記夢其二」

 

2 陸樹声

 かなり偏屈なひとだったようですよ。

陸平泉「苦竹記」 

3 李本寧

 今のところ一番まともっぽい。

 

4 屠赤水

 政治的にご苦労したこともあり、佯って狂したひとである。

 

(参考)「婆娑館清言」 「考槃餘事」

 

5 虞長孺

 生平はあまり詳らかでない。

虞長孺「書座右」 

6 湯若士

 戯曲「牡丹亭」で有名な大文学者。ちょっと変なひと。立派な役人だったらしいが。

湯顕祖「与岳石梁」 
「玉茗堂尺牘」より「宝精神」

 

7 袁伯修 

 公安の袁氏三兄弟の長兄。

袁伯修「上方山記」二

8 袁中郎

 次兄。

 袁中郎「至天池寺記」

 袁中郎「観廬山瀑布記」

 (「袁中郎集」より)

 「短信七篇」 1 馮其盛あて  2 陶石匱あて  3 

 

9 袁小修

 末弟。

 「游西山十記」

「回君伝」@ 「回君伝」A 「回君伝」B 「回君伝」C

10 曹能始

 南京政府に参画し、事敗れて首つって死んだ。

 

11 黄貞父

 

12 張侗初

 「与姜箴勝」

 「題玉夢花楼」

 

13 李長蘅

 名を流芳という。嘉定のひと。萬暦〜天啓年間に科挙を受けて及第せず、意を進取に絶して学問と詩文に耽った。病んで喀血して卒するという。年五十五。

「題画」

 

14 程孟陽

 

15 鍾伯敬

  竟陵派の首魁。

 「鄒彦吉先生七十序」

(参考)鍾伯敬 「大八字」

 

16 譚友夏

  鐘伯敬の友人。

 「秋尋草自序」 「譚叟詩引」@ 「譚叟詩引」A

 

17 劉同人

 

18 陳明卿

 天啓二年(1622)の殿試三位という大秀才ですが、そのあと死刑になりそうになったり復権したりして最後は南京国小祭酒(南京帝大学長)に終わった。

 「王于皆集序」

 

19 王季重

 

20 陳継儒(眉公) → 「肝冷斎清話」参照

 

 (参考)「小窗幽記」 清・蒋士銓「臨川夢」より「隠奸」

 

付録

(1)        祁彪佳

「寓山注」より「冷雲石」

 

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