平成30年6月5日(火)  目次へ  前回に戻る

モグやコアラのように「サボろう、サボろう」とせず、領地を守るなどの行為に精神を統一することが重要である。

更新めんどくさいけど他の一族もいないので、しようがないのでやります。

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めんどくさいので押し入れに入っていた本でも読んでみるか。なんか説教みたいなことが書いてあるぞ。

道理唯要熟。

道理はただ熟せんことを要す。

行動原理は、(自分の中で)ぐつぐつと煮込まなければダメだ。

なんのこっちゃ。

熟則純、純則誠、誠則心与理一、所発必不差。所発不差、則万物順治。

熟すれば純、純ならば誠、誠ならば心と理一となり、発するところ必ず差(たが)わず。発するところ差わざれば、即ち万物順治せん。

煮えると純粋になる。純粋になれば誠実である。誠実であれば、自分の心と世界の真理が一つになって、思考や行動が真理と違わなくなる。思考や行動が真理と違わなくなったら、世界中の事物は順い治まるであろう。

そのための方法が儒学でいう「主一」(一を主とす)で、一つのことに意思を集中して逃さないようにすることである。

主一之久、至無間断、則熟矣。

主一の久しき、間断無きに至れば、すなわち熟せり。

一つのことに集中することを長く続け、一瞬も切れ目が無いようになれば、煮えて来るのである。

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明・胡居仁「居業録」巻二・65章。この人はバリバリの朱子学者です。

肝冷斎一族の本家や先代や先々代はこんなのを読んでいたんですね。あちこちに付箋張ったりメモ書いたりしているようですが、こんな読書がその後いったい何の役に立ったのであろうか。ああ諸君、若いころにきちんと将来を考えて生きておかないと、歴代肝冷斎みたいになってしまうのだ。謹まねばならない、謹まねばならない。

 

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