夏だ! コドモだ! 夏休みだ〜!
海の日終わり。普通のコドモはもう夏休みですね。
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張横渠先生が病気になられまして、弟子たちの牽く車の乗せてもらって、郷里の四川・鳳翔県の横渠村に還ることになりました。
途中、洛陽で程明道・程伊川先生に面会された。
「大丈夫でちゅか、横渠ちゃん」
「ちっかりちてね」
と励ましたのですが、横渠先生曰く、
載病不起。尚可及長安也。
載、病いして起たざらん。なお長安に及ぶべきなり。
「載」は横渠先生の実名。他人が実名を呼んではたいへん失礼なことになりますが、ここは自称しているのです。
「はあはあ・・・。おいらは今回の病気から再起するのはムリでちょうね。長安までは行けるかも知れませんが・・・」
それから十数日かけて長安への入口に当たる臨潼県に至った日の夕方、
「よっしゃー、今日は風呂に入りまっちゅよ」
と人に手伝ってもらって、
沐浴更衣而寝。
沐浴し更衣して寝(い)ねたり。
風呂に入って着替えて、寝た。
翌朝、
「おはようございまちゅるー」
と弟子たちが朝の挨拶をしたが返事が無い。
「先生、どうされまちた?」
視之亡矣。
これを視るに亡ぜり。
覗きこんだら死んでいた。
「ああ」
そこで弟子たちは服喪の衣装に着替えると、先生の柩を車に乗せて四川・鳳翔の地に向かったのであった。
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宋・邵伯温「邵氏聞見録」巻十五より(「伊洛淵源録」所収)。そういや東京はもうお盆も終わりました。早いですね。
海の日終わったのに、コドモでありながらおいらはなぜかまだ夏休みになりません。くちょー。とりあえず風呂に入って着替えて寝ます。明日の朝、起こして返事が無い―――ならそれはそれでよい、という気分。