江夏の明陽宣史・徐道が順治乙酉(1645)から康熙庚辰(1700)まで、50余年をかけて編述したるもの。
諸書より集め来たって、歴代の神仙・道家の活動を述べる。儒・仏・道の三教の伝説を取り込み、仏者や儒者も「神仙」にしてしまっています。
22巻194節よりなる浩瀚の書で、18巻から22巻は新安の融陽亦史・程毓奇が続述した。(なお、内容のダイジェストには「中国通俗小説総目提要」を参照した)
首集 仙真衍派
巻一
(以下、続編を待て)
歴世真仙体道通鑑
名前はちょっと似てますが、こちらは宋の道士・趙全陽が、漢代以来の神仙伝説の類を編纂したもの。
「序」を閲するに、趙全陽は「浮雲山聖寿万年宮道士・臣・趙道一」と名乗ってこの書を元の皇帝に献上しているようである。
ところでこの「序」の中には、
宣和間考古校今述所得仙者五万人、謂之仙史盛矣哉。
宣和の間、古を考え今を校(かんが)えて述べるに、仙を得るところの者五万人、これを謂うに「仙史盛んなるかな」と。
宋の宣和年間(1119〜1125)に、古くからの記録と当代の状況を合わせて統計をとったところ、これまで仙人になった者は五万人と集計された。まことにこのことから、「仙人の歴史記録は豊富である」と言われたのである。
・・・というきわめて「重大な情報」が書いてあります。そうか、十二世紀はじめまでに五万人か。それぐらい居るならわしもなんとか・・・と勇気が出てまいるではありませんか!
が、この書はこのうち僅かに1,347人の伝を集めるのみである。以下にその一部をご紹介します。
春秋 「魯般」
前漢〜三国? 「劉京」
五代・宋 「海蟾子・劉元英」
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