今日の昼間はちょっと春みたいになった。
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春になってくると心がふわふわしてまいりますが、身体もふわふわしたいものである。
上成公というのは後漢のころ、河南・宓県の人であるという。
普通のひとであったが、
其初出行久不還家。
その初め出行して久しく家に還らず。
はじめに、彼はふらりとどこかに行ってしまい、長く家に帰って来なかった。
徘徊して行方不明になったのである。
後帰、語其家人曰、我已得仙、因辞家。
後帰りてその家人に語りて曰く、「我すでに仙を得たり。因りて家を辞す」と。
その後、突然帰って来て、家族に向かって言うた、
「わしは、もう仙人になれた。よってここには帰って来ないよ」
と。
長く行方不明だった者が帰ってきたので、近所の人も集まって来ていた。
上成公はそのひとびとにも別れを告げ、くるりと背を向けると歩きはじめた。
ひとびとは、
見其挙歩稍高出虚空中。
その挙歩やや高く、虚空中に出づるを見る。
彼が足を少しづつ高く挙げ、虚空にだんだんと昇っていくのを確かに見た。
まるでそこに階段があるかのように空中に昇って行ったのである。
そして、
良久乃没。
やや久しくしてすなわち没す。
しばらくすると、ふ、と見えなくなってしまった。
時空の向こうに消えていったのでしょう。
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宋・趙自陽・編「歴世真仙体道通鑑」巻七より。(おそらく元ネタは「神仙伝」だと思いますが、未確認)
わたくしなど地下鉄の階段を昇るだけで息が切れます。鼓動がどんどん激しくなってきて、ふ、と止まってしまった・・・ということさえ何回かある。このひとのようにふわふわと空中に昇れるようになりたいものである。(そういえばマレーシアの飛行機、どこに行ったのか・・・)