令和2年1月5日(日)  目次へ  前回に戻る

「キモチよさそうに寝てるけど、こいつ今度のご先祖祭りで犠牲にされるんだよな」「起こして教えてやったらどうなるかな」(以下を見よ↓)

おいらは臀冷童子、コドモなのに今日もお年玉なし。こんな調査にも行ってきたのに・・・。もうやってらららませんので、明日から出奔いたちまちゅ。いよいよこのHPも後継者不足で閉店になりまちゅよー。

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むかしむかしのことです。

魯の国の貴族・公索氏の家でご先祖さまのお祭りをすることになったのですが、

将祭而亡其牲。

まさに祭らんとして、その牲を亡なえり。

さあお祭りだ、というときになって、犠牲に捧げるはずのドウブツがどこかに行ってしまった。

このことを、孔子がお聞きになられました。

すると孔子は「うーん」とうなって、

公索氏不及二年、将亡。

公索氏は二年に及ばずして亡びなんとす。

「公索氏は、二年もしないうちに滅亡するなあ・・・」

とおっしゃった。

「へー」「そうなんですか」「こりゃまたどうですかね」

と弟子たちは半信半疑であったが、

後一年而亡。

後一年にして亡べり。

一年後に公索氏は滅亡してしまった。

弟子たちは孔子に訊きました。

夫子曰不及二年必亡。今過期而亡。夫子何以知其然。

夫子曰く「二年に及ばずして必ず亡びん」と。今、期を過ぎて亡ぶ。夫子何を以てその然るを知るや。

「先生は去年、「二年もせずに絶対滅亡するぞ」とおっしゃいましたよね。結局、一年過ぎたところで滅亡してしまったわけですが、先生はどうしてこうなるということをご存知なられたんですか?」

孔子はおっしゃった。

夫祭者、孝子所以自尽於其親。将祭而亡其牲、則其余所亡者多矣。

それ、祭なるものは孝子の以て自らその親に尽くすところなり。まさに祭らんとしてその牲を亡なう、すなわちその余の亡うところのもの、多からん。

「さてさて、ご先祖さまのお祭りというのは、構造的に、子が親に自分のまごころを尽くして孝行をしよう、ということである。親孝行をしよう、として、それに使う大事な犠牲のドウブツを無くしてしまったんじゃ。それ以外のことでどれだけのものを無くしてしまっているか、想像もできようというものじゃ」

要するに一族の存続に関しての緊張感がもう失われているのである。

若此而不亡者、未之有也。

かくのごとくにして亡びざるものは、いまだこれ有らざるなり。

「こんな状態で滅亡しなかった存在など、あった験しがない」

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「孔子家語」好生第十より。おいらも犠牲にされる前に逃げ出そうっと。なお、緊張感を失った組織は長続きしない、みたいですね。みなさんのところは大丈夫でちょうか。肝冷斎一族も崩壊はあっという間でちた。コドモ心にもびっくりするぐらいの雪だるまゴロゴロ状態でちたなあ。

 

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