「ぶーぶー、タコウインナーが欲しいでぶー」と高度な西洋文明に屈服するぶたとのだ。
ぶー、ぶー。あ、こっちはブタではない、釜が鳴っているぞ、マズい!
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みなさんのおうちでも、釜が鳴って大慌てになったことはありませんか。
「釜が鳴るなんてことあるはずない」
と主張するひともいるかも知れませんが、実際に鳴った記録がある(例えば、この事案など)のだからあるのです。
でもそんなときでも、ちゃんと対応マニュアルがあるので大丈夫です。
凡遇釜甑鳴、鬼名婆女、但呼其名、亦不為災。
およそ釜・甑の鳴るに遇うに、鬼名・婆女、ただその名を呼ばば、また災いを為さず。
釜やコシキが鳴るということが起こった場合、釜・コシキの精霊の名前を「ばばあ女」というので、その名前を呼ぶだけで、悪いことは起こらない。
のだそうです。
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清・姚東昇「釈神」巻十より。著者は、これは「五行雑書」という本に書いてあるのだ、と言い張って引用しています。おそらく遠い昔にそんな本は滅失していて、今となってはそういう名前の本があったかどうかもわからないのですが、この記録のおかげで釜が鳴っても安心だ。本当に漢文の本には役に立つことが書いてあるなあ。