精霊やでんでんムシなどは疾風驟雨にも驚くことはない。ニンゲンのように取り乱すことはないのだ。
今日はもしかしたら少し落ち着いたような気もするかも。はかない夢かも。
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むかしのコトバですが、
好称人悪、人亦道其悪。好憎人者、亦為人所憎。
人の悪を称するを好めば、人またその悪を道(い)う。人を憎むを好む者は、また人の憎むところと為る。
人の欠点をあげつらうのが好んでいると、人もまたおまえさんの欠点を言いふらしているじゃろう。人さまに対して不必要な憎しみを抱くやつは、やはり人さまから憎しみを抱かれることになりますぞ。
当たり前ですよね。
衣食足知栄辱、倉廩実知礼節。
衣食足りて栄辱を知り、倉廩(そうりん)実(み)ちて礼節を知る。
着るもの食うものが足りて、それからやっと栄誉や屈辱を感じることができるようになり、倉庫がいっぱいになって、それからはじめて社会に礼節が行きわたる。
途中を中抜きした「衣食足りて礼節を知る」というコトワザで有名な、「管子」冒頭の一文です。
江河之溢、不過三日。飄風暴雨、須臾而畢。
江河の溢るるは三日(さんじつ)に過ぎず。飄風暴雨は須臾にして畢(おわ)る。
大河が溢れた―――といっても三日もすれば水は引く。疾風や土砂降りの雨は、あっという間に過ぎていく。
今日はこれが言いたかった。東日本大震災のときに、このまま日本は滅びるのかと思って震えていたら、神戸震災を知っているひとが「どんな災害でも一か月経ったら復興がはじまるんじゃ」と教えてくれたのを思い出します。
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「説苑」巻十六「説叢」篇より。この巻はこういう「標語」みたいなやつをあちこちから集めてきている章のようです。この一月半ぐらい、飄風暴雨の中をなんとか「生きていた」ところ、少し風雨が弱まってきたみたい・・・なんですが、社会生活の風雨は弱まることがあるだけで、いつまで経っても止まないものである。