令和2年6月25日(木)  目次へ  前回に戻る

鳥たちには怯え悲しむことはないのであろうか。

少しよくなった気はするが、なかなかシアワセな気分になりません。

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あせってはいけません。

福不可徼。養喜神以為召福之本而已。

福は徼(もと)むべからざるなり。喜神を養いて、以て福を召(まね)くの本と為すのみ。

幸福は求めたってダメだ。喜びの気分を養って、それによって幸福を招く根本とするしかないのだ。

シアワセが歩いてこないとは聞いていたが、単純に求めても来ないみたいです。

禍不可避。去殺機以為遠禍之方而已。

禍は避くるべからざるなり。殺機を去りて、以て禍いを遠ざくるの方と為すのみ。

災禍は避けようとしたってダメだ。他を害しようという気持ちを無くして、それによって災禍を遠ざける方法とするしかないのだ。

遠回りでも喜神を養いと殺機を去ることですぞ。この世には、ときどき養うものと去るものを入れ替えてがんばっている人がいて、気の毒になります。

ごらんなされ。

疾風怒雨、禽鳥戚戚。

疾風怒雨には、禽鳥も戚戚たり。

強い風、激しい雨に出会えば、鳥たちも怯え悲しげではないか。

霽日光風、草木欣欣。

霽日光風には、草木も欣欣たり。

晴れあがったお日さま、光輝くような風を受ければ、草木だったよろこんでいるではないか。

可見、天地不可一日無和気、心不可一日無喜神。

見るべし、天地には一日も和気無かるべからず、心には一日も喜神無かるべからざるをことを。

それを見ればわかるであろう、天地には毎日平和な気分が無ければならんこと、そして人の心には毎日喜びの気分が無ければならんことが。

いいコトバだなあ。

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「菜根譚」前集より。しかし、一日も早くシアワセになり、一足でも早くわざわいからは逃れたいものです。なんとかならんかなあ。

 

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