鳥や花とも心を通わせたりすると、チキン食えないとかコメ食えないとか気を遣うことが多すぎて疲れそうである。
シゴトツラいんで、自然とこころを通わせたいところですが、ゲンダイでは難しいかも。
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昔のひとには「花中十友」があった。
桂為仙友。 桂は仙友たり。
蓮為浄友。 蓮は浄友たり。
梅為清友。 梅は清友たり。
菊為逸友。 菊は逸友たり。
海棠名友。 海棠は名友なり。
茶摩韵友。 茶摩(さま)は韵友なり。
瑞香殊友。 瑞香は殊友なり。
芝蘭芳友。 芝蘭は芳友なり。
蠟梅奇友。 蠟梅は奇友なり。
梔子禅友。 梔子は禅友なり。
カツラは仙界からきた友である。ハスは浄土からきた友である。ウメは清らかな友である。キクは浮世離れした友である。海棠は名のある友だ。茶摩(さま)は風流な友だ。瑞香(沈丁花)は特別な友だ。芝蘭は香り高い友だ。蠟梅は不思議な友だ。クチナシは悟りきった友だ。
また、「禽中五客」がいた。
鴎為閑客。 鴎は閑客たり。
鶴為仙客。 鶴は仙客たり。
鷺為雪客。 鷺は雪客たり。
孔雀南客。 孔雀は南客にして、
鸚鵡隴客。 鸚鵡は隴客なり。
カモメはのどかなお客人である。ツルは仙界から来たお客人である。サギは雪の国から来たお客人である。そして、クジャクは南の国から、オウムは西域から来たお客人だ。
「隴」は漢中(四川の北側)をいいますが、オウムはもともとインド方面から、西域あるいはチベット高原を経てチャイナにもたらされたので、「隴客」といったようです。いずれにせよ、クジャクとオウムは異国情緒あふれるイメージじゃったんじゃ。
会花鳥之情、真是天趣活溌。
花鳥の情を会せば、真にこれ天趣活溌す。
花や鳥とも心を交わせるならば、ほんとうに天のよろこび大爆発の楽しい人生となろう。
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「酔古堂剣掃」巻九「綺」より。むかしのひとは友だちが多かったんですね。