おはなが長いだけ、ではないのだ。
今週はもう三日もあったんで、もう力尽きて来ました。もう週末まで持ちません・・・。
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清のころのコトワザに、
人心象胆、世事獺肝。
人心は象胆、世事は獺肝。
ひとの心はゾウの胆臓みたいなもので、世間の動きはカワウソの肝臓みたいなものじゃ。
というのがありました。
どういう意味でしょうか。
これは、科学的知識が無いとわかりません。
まず必要な知識は、ドウブツの胆臓というのは普通は肝臓の裏側に引っ付いているものなのですが、
象胆無定位、十二月分属遍体。
象の胆は定位無く、十二月、遍体に分属す。
ゾウの胆臓だけは一定の場所に定まっておらず、一年の十二か月の間に、体中にあちらへこちらへ移動するものである。
へー、そうなんだ。
故以比人心、言難見也。
故に以て人心に比して、見ることの難きを言うなり。
そこでこれをひとの心に喩えて、「どこにあるのかわからないもの」と言うわけである。
忠誠や友情を誓っているように見えて実は裏切りを考えていたりする人間の心に喩えているんだそうです。
次に、カワウソの肝臓の特殊な解剖学的知識が必要になります。
獺肝凡十二析、月腐一析、則他一析更新、循環歳更。
獺肝およそ十二析、月に腐ること一析にして、他の一析更新し、循環して歳に更す。
カワウソの肝臓はふつう十二区画に分かれている。そして、毎月そのうちの一区画が壊死してしまうのであるが、同時に一区画が新たに作られるので、一年で全体が新しくなるのである。
へー、これは知らんかった。
故以比世事、言刻刻翻新也。
故に以て世事に比して、刻刻に翻新するを言うなり。
そこでこれを世間の動きに喩えて、「短時間でどんどん新しいものに切り替わっていく」と言うわけである。
勉強になりますね。
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「両般秋雨盦随筆」巻七より。本当なんですかね。本当じゃなければこんなコトワザできないから、本当なんだろうなあ。本当なら勉強になるなあ。そう云えば今週末はセンター試験だそうです。もしかしたら生物の問題で出るかも。わたしどもの一族は週末まで持たないと思うので、みなさんで確認しておいてく・・・だ・・・さ・・・