「ふぎゃー!」「ふぎー!」「こういうときはリリーネコさんにお願いするんだ」
消費税の計算が楽になった!と思ったが、今日買ったものはすべて軽減税率のものばかり。がっかりである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
食品は軽減税率なんだそうです。野菜や果物もそうなんだと思います。
ところで、
凡生果菜、必浄洗而後食。
およそ生果菜なるものは、必ず浄洗して後に食らうべし。
果物や野菜類は、そのまま火を通さずに食べるときには、必ずようく洗ってから食べるようにしなさい。
亡くなった趙徳輝老先生が、至順辛未年(1331年。この年、わたしの村で村塾を開いておられたのである)にお教えくださったことには、
嘗一婦人就山林中採筍帰。
嘗て、一婦人、山林中について筍を採りて帰る。
以前ある女性が、山に入ってタケノコを採って来たことがあったんじゃ。
このタケノコ、
覚粘如飴涎。
粘ること飴涎の如きを覚ゆ。
何やら表面がにゅるにゅるしていて、みずあめがからみついたようであった。
けれども、この女性は晩飯の準備に忙しかったので、
既剥筍、則筍殻以歯噛開、一時不暇洗盥。
既に筍を剥ぐに、筍殻、歯を以て噛開し、一時洗盥に暇(いとま)あらず。
タケノコの皮を剥こうとして、皮を歯で噛み切って開き、そのあと口を漱ぐ時間も無かったのでそのままにしていたのじゃ。
すると、
由是成孕、後産蛇妖而死。
これによりて孕を成し、後、蛇妖を産みて死せり。
(どうやら)これによって身ごもり、その後、ヘビの妖怪みたいなのを産んで、死んでしまった。
ちゃんと洗わなかったからである。
・・・・・・・・・・・・・・・
元・孔斉「至正直記」巻二より。これはでも趙徳老先生が、コドモたちに「そこらへんのもの拾って食べてはならんぞ」と教えるために作ったお話で、どう考えてもこの女性は山林に行ってオトコと・・・なんてコドモ相手に話してもしようがありません。オトナなら喜んでくれるかも知れぬが・・・。しかし、もしも作り話ではないのだとしたら、落としたものとかすぐ拾って食べたりしているひとは、気をつけなければならぬぞ。