ぶたとの。めでたいことについに宇宙から連絡が来た?ようである。
やっと週末。明日からはセンター試験だそうですから、関係者はがんばってください。
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試験でいい成績を挙げるには、まずは池や川の近くに家を作ることが肝心なんです。
卜居近水、最雅致、且免火盗之患。然非地脈厚者不可居、只可爲行楽之所。
居を卜するに、水に近きは最も雅致、かつ火盗の患を免る。しかるに地脈の厚なるものにあらざれば居るべからず、ただ行楽のところと為すべし。
住宅の適地を占うなら、池や川など水に近いのは、非常に雅かでおもむきがある上、火事や盗賊からも守られやすい。しかし、「土地の脈」が分厚いところでなければ常に住む宅地にはしづらく、別荘など行楽の場所とするのがよい。
択郷村為上、負郭次之、城市又次之。
郷村を択ぶを上と為し、負郭これに次ぎ、城市またこれに次ぐ。
場所としては、田舎の村が一番よい。その次は町の城壁の外側がよく、城壁の中の街区はそれ以下である。
「地脈」が弱いからです。
山少而秀、水瀦而澄者、可作居。山多而頑僻者、不可居。蓋嵐気損人真気也。
山少にして秀で、水瀦して澄むものは居を作すべし。山多くして頑僻なるものは居るべからず。けだし嵐気は人の真気を損なえばなり。
まわりに山が多くなくてしかも形がよく、また水が(流れておらず)溜まっていてしかも澄んでいるところ、というのは居住するのによいところである。一方、山がまわりに多く、しかもごつごつしてひねくれているようなところには居住しない方がいい。なぜというに、山から下りて来る「気」は、ニンゲンの本当の生命力を損なうものだからだ。
そうなんですね。
凡宅必倚地勢。有来龍生脈者、能出人材、而対秀峰清水、則出聡明。
およそ宅は必ず地勢に倚る。来龍の脈を生ずるもの有ればよく人材を出だし、而して秀峰・清水に対すれば、聡明を出ださん。
たいてい、住宅は地面の「勢い」に合わせて建てるものである。その土地に「龍脈」が来ていて、ちょうど地表に出る場所だと、よく人材が生まれ育つ。その上、(上述したように)山の形がよくまわりの水が澄んでいれば、聡明なニンゲンが出るだろう。
試験でいい成績をとるような賢いひとを育てるには、住宅が大事なんです。
そしてもって、
若作圃、須要水四分、竹二分、花薬二分、亭館二分、然後能悦人心目、可游可息。
圃を作すがごときは、須らく水四分、竹二分、花薬二分、亭館二分を要すべく、しかる後よく人の心目を悦ばしめ、游するべく息(やす)むべきなり。
庭を作るなら、池水に40パーセントを割き、竹を20パーセントに植え、花や薬草を20パーセント、居住する建物を20パーセントにするとよろしい。そうであれば、住むひとの心と目を楽しませ、散歩もできるし休息することもできるであろう。
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元・孔斉「至正直記」巻二より。いわゆる地理風水術の要点を述べているのですが、風水術も「陰宅」(墓地のこと)をいわずに、引用した文章のように「陽宅」(生きている人が住む家)のことを言っていれば、「住宅環境論」みたいなもので、そこそこわかりやすいんです。難しいのは「龍脈」(地脈)の概念ぐらいかな。試験に受かりたい、とか思っているひとは、肝冷斎によい宅地を占ってもらえばよ・・・かったのじゃが、肝冷斎の行方は知れません。肝冷斎が明るく振る舞っていたうちにもっと話を聞いておけばなあ。