平成30年5月30日(水)  目次へ  前回に戻る

このカッパは、錦の御旗?と東照大権現の旗を持っていることから公武合体派と思われるが、安らかな居場所はあるのだろうか。

まだ二日もあるのか・・・。現世と関係なくなったはずなのに、何故まだ毎日苦しいのであろうか。

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そんなことは無いんです。あなたはホントは苦しくないんです。

吾聞之、曰、非無安居也、我無安心也。非無足財也、我無足心也。

吾これを聞けり、曰く、安居無きにあらず、我に安心無きなり。足財無きにあらず、我に足心無きなり、と。

わたしはこのように聞いております。

「安らかな居場所が無いのではなく、おまえに「ここでは安らかになれる」という心が無いのだ。十分な財産が無いのではなく、おまえに「これで十分だ」と思う心が無いのだ」

と。

それゆえに、

君子自難而易彼、衆人自易而難彼。君子進不敗其志、内究其情。雖襍庸民終無怨心。

君子は自ら難しとして彼を易(やす)しとし、衆人は自ら易しとして彼を難しとす。君子は進みてもその志を敗らず、内にはその情を究む。庸民に襍(まじ)わるといえどもついに怨心無し。

立派なひとは自分のことについては厳しいが、他人については優しく、一般人は逆に他人に厳しく自分に優しくするものである。立派なひとは、たとえ成功しているときでも自分のもともとのキモチを損なうことが無く、内面ではいつも自分を分析しているのだ。(成功せずに)一般人どもの間にいるときでも、不遇を嘆くこともない。

何故ならば、

彼有自信者也。

彼に自ら信ずるもの有ればなり。

立派なひとには、自らこうあればいいという信ずるところがあるからである。

自信が有ればいいんだ。

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「墨子」親士第一より。この数十年間、自信が無いんで困っているという一面もありますが。

 

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