たいへんまわりの影響を受けやすいヒヨコたちである。自己暗示などに引っかかりやすいであろう。
今日終わっても、なんとまだ明日があるのだ。イヤになってきますが、「明日は休みだ、明日は休みだ」と自己暗示をかけて泣き寝入りします。何かいい夢見られるカモ・・・。
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明の時代のことです。
劉瀚というひと、
平生未嘗素食。
平生いまだ嘗て素食せず。
普段はいつも(精進料理とは無縁な)豪華な食事ばかりしていた。
ある晩を夢を見た。
夢の中で、
一虎毛色深青、来逐己、被噛腰間。
一虎の毛色深青なる、来たりて己を逐い、腰間を噛まれたり。
どこからともなく現れた毛の青黒い一頭のトラに追いかけられ、ついに腰のあたりを噛まれたのであった。
「うひゃあ!」
痛而寤、汗流徧体。
痛にして寤(さ)むるに、汗徧体に流る。
痛くて目を覚ましたところ、汗が体中に流れていた。
そのまま眠れず、
及明、視腰間有五歯痕、青腫、出血成瘡。
明るきに及びて、視るに腰間に五歯痕有りて、青腫し、出血瘡を成す。
明るくなってからよく見ると、腰のあたりの五本の歯の跡があって、青く腫れ、そこから血が出てかさぶたが出来ていた。
「いててて・・・」
なかなか起き上がれない。医師を呼んでいろいろ治療してみたが治らず、
因持齋設醮三年、乃瘥。
因りて持齋設醮すること三年にして、すなわち瘥(い)ゆ。
このため、精進潔斎して毎晩お祈りを捧げ続け、三年してやっと治った。
のだそうです。
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明・陸粲「庚己編」巻四より。昨日の記事では、夢は力をもたらしたのですが、今日の夢はケガをもたらした。夢は現実にいろんな効果を及ぼすようである。おいらも毎日シアワセになる夢を見ているので、さすがにそろそろ実現しはじめる、と思います。実現するぞ。実現するぞ。実現するぞ・・・。楽しみだなあ。