平成30年4月19日(木)  目次へ  前回に戻る

たいへんまわりの影響を受けやすいヒヨコたちである。自己暗示などに引っかかりやすいであろう。

今日終わっても、なんとまだ明日があるのだ。イヤになってきますが、「明日は休みだ、明日は休みだ」と自己暗示をかけて泣き寝入りします。何かいい夢見られるカモ・・・。

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明の時代のことです。

劉瀚というひと、

平生未嘗素食。

平生いまだ嘗て素食せず。

普段はいつも(精進料理とは無縁な)豪華な食事ばかりしていた。

ある晩を夢を見た。

夢の中で、

一虎毛色深青、来逐己、被噛腰間。

一虎の毛色深青なる、来たりて己を逐い、腰間を噛まれたり。

どこからともなく現れた毛の青黒い一頭のトラに追いかけられ、ついに腰のあたりを噛まれたのであった。

「うひゃあ!」

痛而寤、汗流徧体。

痛にして寤(さ)むるに、汗徧体に流る。

痛くて目を覚ましたところ、汗が体中に流れていた。

そのまま眠れず、

及明、視腰間有五歯痕、青腫、出血成瘡。

明るきに及びて、視るに腰間に五歯痕有りて、青腫し、出血瘡を成す。

明るくなってからよく見ると、腰のあたりの五本の歯の跡があって、青く腫れ、そこから血が出てかさぶたが出来ていた。

「いててて・・・」

なかなか起き上がれない。医師を呼んでいろいろ治療してみたが治らず、

因持齋設醮三年、乃瘥。

因りて持齋設醮すること三年にして、すなわち瘥(い)ゆ。

このため、精進潔斎して毎晩お祈りを捧げ続け、三年してやっと治った。

のだそうです。

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明・陸粲「庚己編」巻四より。昨日の記事では、夢は力をもたらしたのですが、今日の夢はケガをもたらした。夢は現実にいろんな効果を及ぼすようである。おいらも毎日シアワセになる夢を見ているので、さすがにそろそろ実現しはじめる、と思います。実現するぞ。実現するぞ。実現するぞ・・・。楽しみだなあ。

 

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