すさまじいまでのやる気の無さと無能力・・・。どんどんナマケモノへの尊敬の念が増すぶたとのたちであった。
あと二日。ここからが胸突き八丁なのだ・・・。
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それにしてもやる気ないなー。
六朝時代のことだそうですが、湖南・桂陽の羅君章というひと、
二十許都未有意学問。
二十ばかりのころ、すべていまだ学問に意有らざりき。
二十歳前後のころは、まだまったく学問する意欲がなかった。
生活は自堕落で、
常昼寝。
常に昼に寝(い)ねたり。
いつもいつも、昼間からごろごろ寝ていた。
んだそうです。
ある日、やはりごろごろ昼寝していて、
夢得一鳥卵五色雑光、不似人間物。
夢に一鳥卵の五色に光を雑え、人間(じんかん)の物に似ざるを得たり。
五色にきらきらと輝く鳥のタマゴを手に入れた夢を見た。このタマゴ、どうみてもこの世のものではないみたいである。
「毒々しいぐらいぴかぴかと美味そうだなあ」
夢中因取呑之。
夢中に因りてこれを取りて呑む。
夢の中で、美味そうだったのでこのタマゴを割って中身を呑んでしまった。
「むしゃむしゃ・・・。ん? なんか力が湧いてきたぞ」。
於是漸有志、向遂更勤学、読九経以清才聞。
ここにおいてようやくに志有りて、遂に更に学に勤めんとするに向かい、九経を読みて以て才聞を清うす。
このときから、だんだんもっともっと勉強しようというキモチが湧いてきて、九つの古典を熟読し、清新な才能と評判を得ることができるようになったのである。
「九経」は詩・書・易・三礼(「周礼」「儀礼」「小戴礼記」)・春秋三伝(「左氏伝」「公羊伝」「穀梁伝」)のことです。
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南朝宋・劉義慶「幽明録」より。この「不思議なタマゴ」を食べればやる気出てくるかも知れません。が、そうでない限りもうムリだー。限界だー。うだうだー。