2月4日に比べ、さらに強化されたヒヨコナビ。果たして目的地にたどりつけるだろうか。
今日はなかなか楽しい飲み会に参加しました。・・・だがまだ水曜日だ。まだ二日もあるんです。果たして週末までたどりつけるか。
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今日もむかしむかしのお話です。
有人騎入南谷山中、見一小池。横石橋、遂驟馬過橋。
人の騎して南谷山中に入り、一小池を見るもの有り。石橋横たわり、遂に馬を驟(は)せて橋を過ぐ。
ある人が、馬に乗って南谷の山中に入ったところ、小さな池があった。
「こんなところに池なんかあったっけ?」
と思いながら、池には石橋がかかっていたので、そのひとは馬を走らせてその橋を渡ってみた。
すると、
見二少年、臨池弈碁。
二少年の池に臨みて碁を弈するを見る。
二人の童子が池の側で、碁を打っているのであった。
「これでどうでちょ」
「そうきたら、こう、でちゅ」
夢中になっているので、騎馬の人には気づかないようであったが、よくよく見ると、
置白玉碁局。
白玉を碁局に置けり。
碁盤に置いているのは碁石ではなく、白くきらきら光る玉であった。
しばらくすると二人は馬が傍にいるのに気付いたようで、
「おおっと、他のひとが来ていまちゅよ」
「これはまずいでちょう」
と言いながら、
拍手負局而走。
手を拍ちて局を負いて走れり。
「ぱん」と手を叩くと、碁盤を担いで逃げて行ってしまった。
騎馬のひとの方も、手を叩かれた瞬間に、何やら目が覚めたような気がして、よくよく周りを見回すと、池なんか無かった。ただの山道の途中であったのである。
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「捜神記」巻一より。
この人は、なかなかたどりつけない世界に足を踏み入れていたのでしょう。その世界、「隠れ里」といわれたり「仙界」といわれたり「次元の狭間の向こう」といわれたり、いろんなふうに呼ばれているようです。わしはそこまで行けなくてもいいので、ただ週末にたどりつきたいだけなのですじゃが、これが遠いのである。