平成29年7月11日(火)  目次へ  前回に戻る

場末のバーでウイスキーロックを嗜むモグおやじとノーマルぶた。声の大きなやつらに抗うすべもなく、言いたいことは酒と一緒に呑み込むのがオトナなんだぜ。

やっと火曜日終わっただけ。あと三日も。精神的にどんどん追い込まれるので、三日はムリであろう。

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ところで話は変わるのですが、

語曰、好女之色、悪者之孽也。公正之士、衆人之痤也。

語に曰く、「好女の色は、悪者の孽(げつ)なり。公正の士は、衆人の痤(ざ)なり」と。

賢者のコトバにこんなのがあります。

「美しい女の容貌は、美しくない女の不幸の原因であり、公正なひとは、そうでない多くのひとびとにとってデキモノのよう(に邪魔)なものである」

と。

このコトバからわかりますように、

循乎道之人、汚邪之賊也。今使汚邪之人論其怨賊、而求其無偏、得乎哉。

道に循(したが)うの人は、汚邪の賊なり。今、汚邪の人をしてその怨賊を論(あげつら)わしむれば、その偏無きを求むるも得んや。

道理に順うまともなひと、というのは、汚れた邪悪な者たちにとっては、ゆるしがたい敵なのである。いま、汚れた邪悪なひとたちに、その怨み重なる敵について論じてみよ、と言って、かたよりのない意見を言うはずはありますまい。

これをたとえれば、

是猶立枉木而求其景之直也。乱莫大焉。

これなお枉木を立ててその景(かげ)の直きを求むるがごときなり。乱、大なるなし。

ちょうど曲がった木を立てておいて、その影をまっすぐにしよう、というようなもので、これ以上の大間違いはない。

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「荀子」君道篇第十二より。「枉木」の影だけがまっすぐになるはずはないので、こいつは曲がっている、と承知して扱わないといけない。

おいらコドモなんでコドモレベルでちゅけど、昨日の国会の参考人質疑での加戸前愛媛県知事の発言をネットで読んでみたんでちゅ。加計問題といわれる問題について、いろんなことがおいらみたいなコドモにもだいたいわかりまちた。本当にすっきりいたちまちた。ありがとうございます。この問題についてはあとは、混乱させた責任者の追及だけだなあ・・・(と期待するのですが)。

ふと、コドモながらも上記の「枉木を立ててその景の直きを求む」というコトバを思い出しまちたよ。もちろん「枉木」は・・・。

 

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