覆面を外したぶた忍者。シゴトを放棄した者特有の爽やかな表情をしている。おいらも放棄して帰ってくればよかったなあ。
疲れました。なにしろ昨日の夜は金曜日に対して体重が2キロ+、今日はさらに1キロ+。からだが重くて動くのがツラい。腹が減っても余計な物は食べずに、家に帰って早く寝てしまう方がいい・・・とわかってはいるのですが、何者かに操られるように食わざるを得ないのである。
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春秋時代の賢君のひとり、晋の文公さま(在位紀元前636〜前628)が、なかなか自分の即位を認めない原(げん)という都市を征伐することにした。
令以三日之糧、三日而原不降。
令して三日の糧を以てするに、三日にして原降らず。
自由民から成る兵士らに、三日分の食糧を持って出陣するように命じたのだが、三日経っても原は降伏しなかった。
文公は
令疏軍而去之。
令して軍を疏してこれを去らしむ。
軍に撤収して引き上げるように命令を出した。
「少しお待ちくだされ」
牒出曰原不過一二日矣。軍吏以告。
牒出でて曰く「原、一二日に過ぎず」と。軍吏以て告ぐ。
スパイが出かけて行って、情報をもたらしてきた。それによれば「原はあと一二日で降伏いたしましょう」ということでございます、と、幕僚が文公に告げた。
しかし文公はおっしゃった。
得原而失信、何以使人。夫信民之所庇、不可失也。
原を得て信を失わば、何を以て人を使わん。それ、信は民の庇(おお)うところ、失うべからず。
「原のやつらを討伐できたとしても、信頼を失ってしまっては、今後どうやって自由民たちに命令することができようか。信頼というのは自由民たちが頼みにしているところなのだ。これを失ってしまってはならない」
乃去之。
すなわちこれを去る。
と言いまして、撤退した。
原の指導者らはそのことを聞いて、
「仁人なり」
と、ただちに城門を開いて追いかけ、
及盟門而請降。
盟門に及びて降を請う。
盟門というところで追いつき、降伏を申し出たのであった。
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「国語」巻十「晋語」四より。
食べ物が無くなったら余計な物を食わずに家に帰りましょう。