前列左よりタコ、アンコウ、ぶたとの、中列モグ、キジムナ、後列みみちりぼーじ。こんなやつらしか来ないとは、にんげんには「分」あるのであろうか。
今日は食べ物をセーブしてみた。腹減らして帰ってきたが、また体重増えていた。アタマ来たので明日は腹ハレツするぐらい食ってみるか。
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清の時代のことです。
何中黙少能文。
何中黙、少(わか)くして文を能くす。
何中黙くんは、コドモなのに文章を作るのが上手であった。
特に「破冒」(冒を破る)というのが得意でした。「破冒」は我が国の「なぞかけ」に方法が少し似ています(内容は大きく違います)が、まず「お題」としてわかりづらいある文章が挙げられ、これに対して、その「お題」の意味を明らかにするような回答をする、という文章遊びです。
ちょっとやってみます。
あるひと、コドモがそんなことできるはずがない、と思い、
出其郷諺為題。
その郷諺を出だして題と為す。
自分の田舎でよく使う「ことわざ」を出して、「お題」にしてみた。
「行きますよ。
張豆腐李豆腐一夜思量千百計、明朝依旧売豆腐。
張豆腐、李豆腐、一夜思量す千百計、明朝旧に依りて豆腐を売る。
豆腐屋の張さん、豆腐やの李さん、一晩中、いろんなことを考えたが、次の朝にはやっぱり豆腐を売りに行く。
さて、このこと如何」
いろいろ考えてもひとは毎日していることをするよりしかたがないんだ、みたいな人生訓だと思われます。
これに対して、何中黙は答えました。
「ほんでは答えまちゅー。
姓雖異而業則同、心無窮而分有限。
姓は異といえども業はすなわち同じ、心は窮まり無くして分には限り有り。
苗字は違ってもしごとは同じ、心には限界は無いがやれることには限りが有る。
如何でちょーか?」
「いやー、すばらしい」
とみんな感心いたちまちたー!
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清・褚人獲編「堅瓠集」より。
何が楽しいのかわからない・・・けど、なるほど、コドモのコトバだからといって侮ってはいけません。いくらがんばっても分相応に体重は増えてくるのです。明日から豆腐しか食わないことにしようかな。