平成29年4月5日(水)  目次へ  前回に戻る

ぶたいぬはバターどろどろにつけたトーストが大好きである。外国仕込みのぶた天使は米のメシがいちばんという。あとは麺類をイメージすれば、君子が心に描くべき三つのことは尽きる・・・のではないでしょうか。

もうだめだー。おれはダメにんげんだー。

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孔子がおっしゃった。

君子有三思、不可不察也。

君子に三思有りて、察せざるべからざるなり。

諸君、心に思い描いておかねばならんことが三つあるんじゃ。よく考察しておかねばなりませんよ。

「はーい」「はーい」「はあーい」

一つめは、

少而不学、長無能也。

少(わか)くして学ばざれば、長じて能くする無し。

若いうちには勉強しておかねばなりませんぞ。そうでないと、大人になってから何もできなくなってしまいますのじゃ。

「わーい、それは困りまちゅねー」「困りまちゅねー」「無能は困りまちゅよ」

次に、

老而不教、死莫之思也。

老いて教えざれば、死してこれを思うなきなり。

歳をとったら(自分の持っている智慧・知識を)若い者に教えてやらねばなりませんぞ。そうでないと、死んだあと、誰も思い出してくれませんのじゃ。

「わーい、聞いてくれる若いひとがいたらいいけどねー」「ふつういませんねー」「いませんねー」

もひとつ、

有而不施、窮莫之救也。

有して施さざれば、窮してこれを救うなきなり。

財産があったら抱え込まずに人に回してやらねばなりませんぞ。そうでないと、自分が困ったときに誰も助けてくれませんのじゃ。

「わーい、お金欲しいなー」「欲しいー」「お菓子も欲しいー」

・・・ええい、おまえらうるさいぞ!少しは静かに聞きなさい!

「ぶびー」 「ごめんなちゃいー」「なちゃいー」(みんな静かになりました。)

故君子少思其長則務学、老思其死則務教、有思其窮則務施。

故に君子は、少くしては長ずるを思いてすなわち学ぶに務め、老いては死するを思いてすなわち教うるに務め、有してはその窮を思いてすなわち施しに務む。

こういうわけで諸君らには、若いうちには大人になってからのことを心に思い描いて、勉強していただきたい。年をとったら死んだあとのことを思い描いて、若いものに教えていただきたい。財産があったら困ったときのことを思い描いて、人に回してやっていただきたい。

これを「君子の三思」というのである。

「はいでちゅー」「でちゅー」「ちゅー」

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「孔子家語」巻二より。若いうちに勉強しなかったし、歳とってから誰にも教えてないし、財産も無いので、三つとも何もして来なかったことばかりである。こうして年老いてしまったのだ。もうだめだー。おれはダメにんげんだー。

今日あたり入学式とかあったんだと思います。新入学したみなさんはよく勉強してくださいねー。

 

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