ぶたいぬはバターどろどろにつけたトーストが大好きである。外国仕込みのぶた天使は米のメシがいちばんという。あとは麺類をイメージすれば、君子が心に描くべき三つのことは尽きる・・・のではないでしょうか。
もうだめだー。おれはダメにんげんだー。
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孔子がおっしゃった。
君子有三思、不可不察也。
君子に三思有りて、察せざるべからざるなり。
諸君、心に思い描いておかねばならんことが三つあるんじゃ。よく考察しておかねばなりませんよ。
「はーい」「はーい」「はあーい」
一つめは、
少而不学、長無能也。
少(わか)くして学ばざれば、長じて能くする無し。
若いうちには勉強しておかねばなりませんぞ。そうでないと、大人になってから何もできなくなってしまいますのじゃ。
「わーい、それは困りまちゅねー」「困りまちゅねー」「無能は困りまちゅよ」
次に、
老而不教、死莫之思也。
老いて教えざれば、死してこれを思うなきなり。
歳をとったら(自分の持っている智慧・知識を)若い者に教えてやらねばなりませんぞ。そうでないと、死んだあと、誰も思い出してくれませんのじゃ。
「わーい、聞いてくれる若いひとがいたらいいけどねー」「ふつういませんねー」「いませんねー」
もひとつ、
有而不施、窮莫之救也。
有して施さざれば、窮してこれを救うなきなり。
財産があったら抱え込まずに人に回してやらねばなりませんぞ。そうでないと、自分が困ったときに誰も助けてくれませんのじゃ。
「わーい、お金欲しいなー」「欲しいー」「お菓子も欲しいー」
・・・ええい、おまえらうるさいぞ!少しは静かに聞きなさい!
「ぶびー」 「ごめんなちゃいー」「なちゃいー」(みんな静かになりました。)
故君子少思其長則務学、老思其死則務教、有思其窮則務施。
故に君子は、少くしては長ずるを思いてすなわち学ぶに務め、老いては死するを思いてすなわち教うるに務め、有してはその窮を思いてすなわち施しに務む。
こういうわけで諸君らには、若いうちには大人になってからのことを心に思い描いて、勉強していただきたい。年をとったら死んだあとのことを思い描いて、若いものに教えていただきたい。財産があったら困ったときのことを思い描いて、人に回してやっていただきたい。
これを「君子の三思」というのである。
「はいでちゅー」「でちゅー」「ちゅー」
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「孔子家語」巻二より。若いうちに勉強しなかったし、歳とってから誰にも教えてないし、財産も無いので、三つとも何もして来なかったことばかりである。こうして年老いてしまったのだ。もうだめだー。おれはダメにんげんだー。
今日あたり入学式とかあったんだと思います。新入学したみなさんはよく勉強してくださいねー。