平成29年1月1日(日)  目次へ  前回に戻る

新年のご挨拶を申し上げます。トリ年が来ましたのでコッコ。

新年になった以上、もうすぐ仕事始めである。あわわわわわわわ・・・・・・・                                                                                                                                             

・・・ダメだ、いやなことなんか考えずに、頭を空っぽにしなければ。

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「今年の初説教じゃ」

「わーい、新年早々から説教食らいまーちゅ、うれちいな」

「空っぽということは大事なことなんじゃ。

山虚而雲生、谷虚而泉出。有所受也。

山虚にして雲生じ、谷虚にして泉出づ。受くるところ有ればなり。

山のからっぽなところから雲が湧いてくるのだ。谷のからっぽなところから泉が湧いてくるのだ。からっぽなところは何かを受け入れることができるからであろう。

このことに学んで、

君子虚以受人。故能聚天下之善而時出之。彼隘者悪足以言。

君子は虚を以て人を受く。故によく天下の善を聚めて時にこれを出だし、彼の隘者いずくんぞ以て言うに足らん。

立派なひとはからっぽなところを持っていて、そこで人を受け容れるのだ。

そうして、この世の中のステキなものばかりを集めてきて、必要な時にはそれを出してくるのだ。そうすれば、あの邪魔するやつらのことなんか、問題にする必要もない。

なのじゃ」

「へー。ステキなものが集まってくるかどうかは知りませんが、空っぽになるところまでは自己努力でやれるはずでちゅね」

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明・陳沂「拘虚晤言」「今献彙言」所収)より。よーし、空っぽになりまーちゅ。

そういえば、このあたり電波届くようになってたみたいですね。

 

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