.いっぱい飲んで眠ってしまいたいところだが、今日はこれからまだお出かけなんです。
今日は暖かった。のでまだ生きています。
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今日はいい天気でした。
山色挟虚嵐、 山色は虚嵐を挟(さしはさ)み、
天光落秋水。 天光は秋水に落つ。
帰舟穿峡来、 帰舟、峡を穿ちて来たり、
残日半帆紫。 残日に半帆紫なり。
遠い山の姿のこちら側には、目に見えない風が吹きわたっているだろう。
天の明るい光は、秋の川面に落ちて、きらきらと照り返す。
舟が、山峡を突き抜けるように帰ってくるのだが、
暮れかかった日が舟の帆(の陽に当たっている側だけ)を紫色に染めているなあ。
日落遠山平、 日落ちて遠山は平らかに、
天長帰鳥疾。 天長く、帰鳥疾(はや)し。
人家深樹中、 人家、深樹の中、
一縷孤煙出。 一縷の孤煙出づ。
日が落ちて、遠くの山々はもう空と見分けがつかなくなってしまった。
空は遠くまで見えるが、はるかなところを巣に帰る鳥が速く飛んでいく。
あすこの森の中には、人の住む家があるのだろうか。
一筋の煙が、糸のように立ちのぼっている。
という景色が目に見えるようだったなあ。
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神波即山「題画」二首(「明治漢詩文集」所収)。絵があって、それに書き加えた詩なんですね。二首目の二行目に「天長」という語があったが、天長節とは関係が無かったみたいです。すんません。