アフリカ飽きてきたなあ。あれに乗って北半球にニンゲンたくさん食べに行きたいなあ。
北半球は今日も寒かった。なんとなく体調も、心の調子も悪いなあ。
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さて、またまた昨日の続き。
王勅さまが先生をしております歴城の町のひとが、あるとき都(北京)に行きまして、その帰り道、
道逢騶従旌旗鼓楽甚盛、趨避之。
道に旌旗を騶従し、鼓楽の甚だ盛んなるに逢い、趨りてこれを避く。
道の向こうから、のぼりや旗をたくさん従え、太鼓をたいへん盛んに鳴らしながらやってくる行列が来るのに出会った。
「どこかのお偉方が赴任か帰任される途中とみえる」
その人は、敬意を示してその行列を避け、小走りに道ばたに寄った。
すると、輿の中から顔を出したのは、誰あろう王勅であった。
王勅は道端に畏まっているその人に向かって、声をかけた。
得非吾郷某人也。
吾が郷の某人にあらざるを得んや。
「わたしの郷里の、なんとかさんでないことがあろうか(なんとかさんですよね)」
その人答えて曰く、
是王公耶。
これ、王公や。
「あなたは学校の王先生でございますね」
王勅はうなずいて、それから、言った。
某被上帝召、不得辞家。寄語吾児、有書数巻蔵某処、可取而読也。
某、上帝の召しを被り、家に辞するを得ず。語を吾が児に寄せん、書数巻の某処に蔵する有り、取りて読むべきなり、と。
「わたしは天帝さまから招集されたので、実家に寄って挨拶していくことができないんじゃ。代わりに、うちのぼうずに伝えてほしい。どこそこに数冊の本がしまいこんであるから、取り出して読むように、と」
「おーけーです、伝えます」
そこで別れて、
比至其家消息、而王以是日化矣。
その家に比至して消息するに、王この日を以て化せり。
王の家に行ってみたところ(何やら騒がしいので様子を聞くと)、王勅はこの日死んだというのであった。
この話は、福建の潘闇然先生の「闇然堂類纂」に載せられているものである。
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明・銭希言「獪園」第八より。王勅さまのお話はこれで一応おしまいです。また見つけたら、ご紹介しますけど。ちなみに「闇然堂類纂」は今は散佚して伝わらない書物です。「闇然堂」という堂名、「暗然」よりももう一歩進展していて、このひとなにか絶望的なことがあって名づけたのでしょうか。カッコいい名前ですね。
おいらももう絶望的。昨日も今日もツラかったのに、明日はまた今月最後の大ツラいシゴトが。毎日暗然としてしまう。しかしなんだか咳みたいなのが出てインフルっぽくなってきたから、うまくいけば明日は地下保健所直行で、地下から出なくてもいいカモ?