忍者がクサリでぐるぐる巻きにされていても、クサリガマの扱いを間違っただけで倒錯行為ではないことが多い。
(今日はザンギャクなやつです。閲覧注意)
昨日は地下に住んでいながらも、あまりにも不安と恐怖が高まってまいりまして、さらに地中深くに逃亡していました。今日は週末なので気分も落ち着き、普通の地下まで戻ってきたのでございます。とはいえあまりの精神的抑圧のため、へへへ。心が歪んで猟奇的になってきたぜ。
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蘇州の南禅寺に雲峰上人なる僧侶(「禿師」)がいたのだが、これが酒を飲み肉を食らう「酒肉沙門」であった。
特に、
平生嗜鱓魚。
平生より鱓魚(ぜんぎょ)を嗜む。
常ひごろからウナギを食べるのが大好きであった。
「鱓」はウミヘビの類ですが、蘇州でとれるなら淡水産のドジョウかウナギのことだと思われます。ここは「ウナギ」としておきます。
上人は普通に料理するのではなくて、
毎食鱓、或生剥、或沸羹、或断其頭、日辦烹殺。
鱓を食らうごとに、あるいは生剥し、あるいは沸羹し、あるいはその頭を断じて日に弁じて烹殺す。
ウナギを食う際には、生きたまま肉を剥いだり、生きたまま沸騰したお湯に入れたり、頭を斬り落としたり、毎日いろんな殺し方をして煮て食っていたのであった。
萬暦戌午年(1618)、南禅寺一帯が火事になった。
禿師衣鉢亦在焚中、因入内搬徙嚢篋、烟迷不能出。
禿師の衣鉢また焚中に在り、因りて内に入りて嚢篋を搬徙せんとし、烟迷して出づるあたわず。
雲峰上人は自分の着ものや持ち物が燃え移った家の中にあったので、中に入って袋や箱を持ち出そうして、煙に巻かれて出られなくなってしまった。
「雲峰上人がまだ家の中だぞ」
と騒ぎ罵っているひとびとの目に異様なものが映った。
「な、なんだ、あれは」
人見其昂首墻上、蜿蜒偃転、与釜中鱓魚無異。
人見る、その墻上に昂首して、蜿蜒として偃(ふ)し転び、釜中の鱓魚と異なる無し。
ひとびとが見たのは、雲峰上人の首だけが伸びて壁の上に出、苦しそうにうねうねとうねり、がくりと折れたりまた伸び上がったりする姿であった。それはまったく釜の熱湯の中に入れられたウナギと同じであったのだ。
上人の首はうねりながら大きく目を見開き、口を開いたり閉じたりを繰り返した。やがて苦しみのために眼球が飛び出し、最後に顔を真上に向けて、すうっと炎の中に沈んで行った。
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次も蘇州の話である。
欽氏の跡取り息子は、
少漁於色。
少(わか)くして色に漁る。
若いくせに女色に耽っていた。
彼は、あるとき、旅の術士から媚薬の作り方を聞いた。
其法取雌雄両狗交時、用利刀断其陰、出以治薬。
その法、雌雄両狗の交時を取りて、利刀を用いてその陰を断じ、出だして以て治薬するなり。
その作り方というのは、オス・メスひとつがいのイヌを連れてきて、交わらせる。そのとき、研ぎ澄ましたナイフでメスの陰部とオスの陰部をえぐりとり、オスの方のを取り出して処方するのである。
「ふふふ、試してみよう・・・」
オス、メスつがいのイヌを捕らえ、盛りがつくのを待って、薬が出来上がった。
乍試御女。
乍(ただ)ちに御女に試む。
早速、これを陰部に塗って、女を姦した。
薬の力もあって深夜まで営みを続けたのであるが、
中夜得病、作狗嘷数声而死。
中夜病を得、狗嘷数声を作して死せり。
真夜中ごろ突然苦しみ出し、「きゃんきゃん」とイヌのように鳴くこと数回の後、こと切れてしまった。
苦しみのために眼球が飛び出していたという。
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ひっひっひ。明・銭希言「獪園」第七より。もっと歪んだ話がたくさんありますが、厭きてきたのでここまでといたします。
地下生活にも厭きてきたから、明日は椅子の中に入ってみようかなー。おいらはコドモだから入りやすいと思いまちゅよ。
私はシャツ一枚になると、底に仕掛けた出入り口の蓋をあけて、椅子の中へ、すっぽりと、もぐりこみました。それは実に変てこな気持ちでございまいした。まっ暗な、息苦しい、まるで墓場の中へはいったような、不思議な感じがいたします。(江戸川乱歩「人間椅子」)
ひっひっひ。この椅子は明日には、あなたの家に届けられるかも知れませんのでちゅよー。(見つかってもコドモだから許ちてね。)