絶望という名の雨が今日も降りしきる。友よ、われらはどうすればいいのだ?
体重増がひどい。この一か月で4キロ増えた。絶望的である。どうしてこんなことになるのか、まったくわからん。自覚症状は最近職場で午後よく居眠りするなあ、ぐらいしかないのです。
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自己を管理をするに当たってさえ、意欲も能力も無いし、何より運命的に肥満するのである。組織を管理する意欲・能力・運勢があるわけないではないか。もう会社なんか辞めた辞めた。
ということで明日辞めることにした。明日からは読書でもして過ごします。
さて、
好利之人多於好色。
利を好むの人は色を好むよりも多し。
利益を求めるのが好きなひとは、エッチの好きな人よりも多い。
エッチの好きな人は多いのですが、確かに年をとってくるとだいぶん減ってきます(まだまだたくさんいますが)。自分が得をしたい、損をしたくない、という人はあまり減らないように思いますので、(利益を求める人の総数)≧(エッチの好きな人の総数)は成り立つかも知れません。
好色之人多於好酒。
色を好むの人は酒を好むよりも多し。
エッチの好きな人は、お酒の好きな人よりも多い。
そうだと思います。
好酒之人多於好奕。
酒を好むの人は、奕を好むよりも多し。
お酒の好きな人は、囲碁の好きな人よりも多い。
これはどうでしょうか。「囲碁」に限ればそうかもしれませんが、ほかのゲーム、たとえば「ポケモンGO」の好きな人と比べれば、お酒を好きな人は同数ぐらいかも。
とはいえ「囲碁好き」の人は少ないのですが、
好奕之人多於好書。
奕を好むの人は、書を好むよりも多し。
囲碁の好きな人は、読書の好きな人よりも多い。
のだそうです。
読書人は少ないんですね。
ただし、ここでいう「書」はちゃんとした書物のことだと思いますケド。太宰治とかは含まないところの。
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明・謝肇淛「五雑組」巻十三より。
そうですか、そんなに多いんですか。おいらは「酒」「色」を好まないのでそれを好きな人がそんなに多いとは思わなかった。「利」は嫌いではないのでわからないでもない。
ところで、先月から太宰治を読んでみたんです。これまで教科書で「走れメロス」しか読んだことが無かったのですが、おかげでニンゲンが一段とイヤになったような気がします。このことと体重管理の失敗とは直接の関係は無くても間接的には関係あるカモ。厭世という回廊を通して。
いまにきっと私たちの天下が来るのだ。・・・私たちは芸術家だ。王侯といえども恐れない。金銭もまたわれらにおいて木葉のごとく軽い。(「ロマネスク」(昭和九年))