平成28年7月11日(月)  目次へ  前回に戻る

ついに居たたまれず、旅に出ることになりそうでぶ。また名前を変えて・・・。

今日はついに○○○○署に電話して、のどを押さえて声を換えて

「アノネ、コノ会社ネ、コドモ働カセテルンダヨネ」

と訴えてみた。

「ほんとですか。へー、酷使されてるんだ・・・」

と○○○○署の人は明日にでも検査に来てくれるでしょう。うっしっし。○○○○署のひとに叱られて、お偉方が困っている顔が目に浮かぶぜ。

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おえら方コワいからどこかの山中に逃げてしまおうかな・・・。

焚香倚枕、人事都尽、夢境未来。

香を焚きて枕に倚り、人事すべて尽くるも夢境いまだ来たらず。

お香を焚き、枕に寄りかかって、人間世界のことはほとんど忘れてしまうが、一方まだ眠って夢の世界には入りきっていない。

という状態があります。

僕于此時、可名臥隠。

僕、この時において、「臥隠」(がいん)と名づくべし。

おいらは、このような状態においては、「寝ている隠者」と呼ばれるべきかも知れません。

こんな状態があるのですから、

便覚鑿坏住山煩。

すなわち覚ゆ、坏(はい)を鑿ち山に住むの煩なるを。

そこで思いますに、土塀に穴を空けたり、わざわざ山中まで行って暮らすのもめんどくさいなあ、と。

ベッドの中でじっとしている方がいいように、思うんです。

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明・陳継儒「巌棲幽事」より。

そうかあ。山中に逃げ込まなくても、布団の中でごろごろしている方がいいのかも。携帯電話には出ないことにして・・・。

ところで「坏を鑿つ」(土塀に穴を空ける)というのはどういうことなんでしょうか。

「淮南子」巻十一「斉俗篇」に曰く、

戦国のころ、魯の国に顔闔(がんごう)という隠者がいた。そのウワサを聞いて、

魯君欲相之、而不肯。

魯君、これを相とせんと欲するも、肯んぜず。

魯の殿さまは彼を宰相にしようと思ったが、彼の方は承諾しなかった。

魯君は自ら説得しようとして、

使人以幣先焉、鑿坏而遁之。

人をして幣を以て先んぜしむるに、坏(はい)を鑿ちてこれを遁る。

使者を先立ててまず贈り物を届けさせ、その後から顔の家に入り込もうとしたところ、顔闔は裏の土塀に穴を空けて、そこから逃げ出してしまった。

この故事が「顔闔鑿坏」あるいは「鑿坏」といって世を逃れることをいう成語のもとになっております。「坏」は「培」(ホウ)とも書き、家の裏側の土塀のことだそうでちゅ。

 

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