夏に隠れて眠っていたい。
夏になってまいりました。もうバテはじめてまいりました。身も、心も。
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仰天天碧如海、 天を仰げば天は碧(あお)くして海の如く、
看雲雲白似波。 雲を看れば雲は白くして波に似たり。
空を仰げば空は青くて、まるで海のようである。
雲を見れば雲は白くて、まるで波のようである。
光満地花満樹、 光は地に満ち、花は樹に満つるも、
愁居奈春色何。 愁い居らば春色を奈何(いかん)せん。
光は地上に満ちている。
花は木々に満ちている。
けれど、わたしの心は悩み、この春の景色もどうにも心に響かないのだ。
口語訳はほとんど不要でしたね。
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河上肇先生の六言絶句「春色」。「春の色」という題ですが、実際には六月に作ったそうです。昭和十六年の作。
わたしも体は夏バテの上に(職業問題で)愁い居ります。いかんすることもできず。もう寝ます。眠れるならば・・・。明日いいことあるカモだが・・・。