トラでなく竜相手だったら戦う気も起きないのカモ。
本日は若いひととピザ食った。ピザうまかった。しかし会話的には暗い話題ばかりしてしまう。↓のようなドキドキワクワクする話をすればよかったのダガ。
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明の時代のことです。
江蘇・宜興の阮二という男は拳法の達人であった。
弘治乙卯年(1495)秋のこと、阮二が川仕事の帰りに小舟を操っていたところ、
遇虎突入舟中。
虎の舟中に突入するに遇う。
突然、トラが舟に飛び乗って来たのだった。
「!」
阮逸登岸、持一大石約至数歩而伏俟虎。
阮、逸して岸に登り、一大石を持ちて約して数歩に至りて伏して虎を俟つ。
阮はとっさに岸に飛び上がって逃げると、大きな石を一つ手にして、かがんで川べりに数歩のところまで近づくと、そこでトラの乗った舟が近づくのを待ち伏せした。
舟が近づくと、
出直前、騎虎。
直前に出でて、虎に騎る。
舟に飛び乗り、トラの目の前から背中に飛び乗った。
「うおおん!」
トラは慌てて背中に載った阮二を威嚇したが、
不能転顧。
転顧するあたわず。
後ろを向いてかみつくことができない。
阮二はトラの背中で、
左手拠其毛、右手撃其脳。
左手にてその毛に拠り、右手にてその脳を撃つ。
左手でその毛をひっつかみ、右手に持った石でトラの頭を殴りつけた。
「ぶおおお!」
虎為跳躍、阮直不下。
虎、跳躍を為すも阮直ちには下らず。
トラは苦し紛れに飛び跳ねたが、阮は背中にしがみついたままであった。
「逃すものか!」
さらに数度殴りつけると、
「ぼこん」
脳穿虎死。
脳穿たれて虎死す。
頭に穴があいて、トラは死んでしまった。
勝ちました。
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明・侯甸「西樵野記」より。
昨日、ひとを襲った秋田犬と格闘した警察官が拳銃を使った、というので「なぜ素手で対応できなかったのか」と県警に苦情がすごく来ているんだそうですが、拳法の達人・阮二でさえ石を使っているようですので、ご参考までに。「憲法の達人」だったらチャイナの暴発でも止められるカモ?