湿気により体力を失うのみならず、
長時間勤務で疲れました。腹も減った。
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杖而立者、飢也。
杖して立つ者は飢えるなり。
杖にすがって立っているのを見たならば、(彼らには)食糧が不足している(と考えよ)。
ほんとフラフラです。
汲而先飲者、渴也。
汲みてまず飲む者は渇するなり。
水を汲む作業をしている者が、水を運ぶより先にまず自分で飲んでいるのを見たならば、(彼らには)飲料水が不足している(と考えよ)。
のども渇きましたね。
見利而不進者、労也。
利を見て進まざる者は、労(つか)るるなり。
進めば有利になるのに進まないのならば、(彼らは)疲労している(と考えよ)。
有利だろうが不利だろうがもう進めません、というぐらい疲労しています。
鳥集者、虚也。
鳥の集まるは、虚なり。
鳥が集まっているようなら、(その場所は捨てられていて)空っぽである(と考えよ)。
はあ。
夜呼者、恐也。
夜呼ばう者は、恐るるなり。
夜中に声を上げる者がいたら、(彼らは)恐怖にかられているのである(と考えよ)。
なぜかといいますに、
@ 後漢・曹操(←三国志の英雄です)の説
軍士夜呼、将不勇也。
軍士夜呼ぶは、将の勇ならざるなり。
兵隊どもが夜中に声を上げるのは、(管理する立場の)将校たちに断行する力が無い証拠である。
A 盛唐・李筌(←道教の学者です)の説
士卒怯而将懦、故驚恐相呼。
士卒怯にして将懦、故に驚き恐れて相呼ぶなり。
兵隊どもはたるみ、将校たちは弱気なので、(何かあると)びっくりして恐ろしがり、(「助けてくれ」と)お互いを呼びあうのである。
@ 晩唐・杜牧(←官僚、詩人、ロリコンです)の説
恐懼不安、故夜呼以自壮也。
恐懼安んぜず、故に夜呼びて以て自ら壮とすなり。
おそれおののき不安であるので、夜中には声を出して自分を元気づけるのである。
一応、@が通説らしい。
これは相手の軍隊の様子を推察する法である。
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「孫子」(行軍篇)より。
いたずらに兵士を疲れさせるばかりの組織ではいけません。と思いますがネ。