ゆっくり眠るといいのだがニャ。
また血圧の薬飲むことになりました。
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清のはじめころの康熙十一年(1672)、秋七月のことでした。
この松江・華亭(後の上海の一部)に地に、
飛蝗従西北蔽天而来。
飛蝗、西北より天を蔽いて来たる。
イナゴの大群が、西北方面から空を覆うように飛んできたのでございます。
「あわわわ」
と百姓どもの慌て騷ぐうちに、
草根木葉、靡不立尽。
草根木葉、立ちどころに尽くさざるなし。
草の根や木の葉まで、あっという間に食い尽くされてしまった。
ところがどういうわけか、
独不食稲。
ひとり稲を食らわず。
イネだけは食わなかった。
イナゴの群れは、
半月後、悉向南去、不知所之。
半月の後、ことごとく南に向かいて去り、之くところを知らず。
半月ほどこのあたりを食い尽くすと、群れごと南の方に向かって飛び去っていき、さてどこに行ってしまったのかわからない。
イネ以外のあらゆる植物を食い荒らして、去って行ったのである。
「イネを残してくださった」
農人歓呼羅拝、目為瑞虫。
農人歓呼し羅拝して、目して「瑞虫」と為す。
百姓どもは歓びの声をあげ、去っていったイナゴさまを伏し拝んで、「ありがた虫」と呼んだのであった。
「瑞虫」は「よい政治などに感応して出現する縁起のよい虫」のことです。
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清・董蒼水「三岡識略」巻六より。毎日ツラいので、ちょっとやさしくしてもらったらすごい感謝するような気がします。「怒らなかった」というだけで感謝すると思います。よ。