ブタなんか食べませんよ。
冷えたせいでしょうか、おなかがゴロゴロ。
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ゴロゴロといえばカミナリさんですが、カミナリの生まれる場所は、広東の雷州だといわれる。
雷州では
春夏多雷、無日無之。
春夏に多く雷し、日としてこれ無きこと無し。
春から夏にかけてはカミナリが多く、カミナリが起こらない日は無いぐらいである。
ところが、夏が過ぎると、
雷公秋冬則伏地中。
雷公、秋冬はすなわち地中に伏す。
カミナリさまは、秋と冬の閧ヘ地下で寝転がっているのである。
冬眠しているらしい。
これをひとびとが掘り出すことがある。
人取而食之、其状類彘。
人取りてこれを食らう、その状は彘に類す。
ひとびとはこれを見つけると食ってしまう。その姿は実はブタそっくりなので、ブタだと思って食べてしまうのだ。
ある人がいうには、
「カミナリさまは確かにブタのかっこうをしているのだ。ブタだと思ってカミナリさまを食べてしまったときに、
与黄魚同食者、人皆震死。
黄魚と同食すれば、人みな震死す。
いっしょに黄色い魚を食べてしまうと、そのひとはみんな翌年、カミナリに撃たれて死んでしまうのである。
ただし、ふつうのブタだったときは黄色い魚といっしょに食べても大丈夫なのである」
と。
気をつけねばならぬ、気をつけねばならぬ。
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唐・李肇「唐国史補」巻下より。
おなかのゴロゴロは、ぎょうざ食ってレモン牛乳飲み過ぎたせいかも。