デング熱は38度ぐらい出ないと疑われないみたいです。36度ぐらいではダメみたいだ。
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こういうひと↓になりたい。
元の時代、韓風子(フウテンの韓さん)といわれた蘇州の韓文善は、硯を修理するのが得意であった。
有百碎硯、但不失元屑、修之若無損者。
百碎の硯有りといえども、ただ元屑を失わざれば、これを修めて無損のもののごとし。
百に砕けたスズリでも、すべてのカケラを拾い集めてあれば、韓文善は修補のあとかたもわからないように修理してしまうのである。
また、
善修古銅器。
善く古銅器を修む。
古い青銅器を修理するのも得意であった。
が、
惟硯為絶精。
硯のみ、絶精と為す。
硯の修理が、とにかく天下に並びのない精巧さであった。
この職人芸だけでもマニアックな能力・人間性が明白でかっこいいが、その生活態度がまたシビれるのである。
居蒲橋。四面土牆、門若狗竇。
蒲橋に居る。四面土牆にして門は狗竇のごとし。
蘇州の蒲橋のたもとに住んでいたが、その家は四面すべて窓もない土壁で、一か所だけイヌ小屋の入口のような穴が開いているだけであった。
もちろん家族などおりません。
その日常は、
凡所用皆古器。夜宿匵中。与人言無尊卑皆爾汝。
およそ用うるところはみな古器なり。夜は匵中に宿す。人と言うに、尊卑無くみな「爾・汝」なり。
手もとで使っている器は、すべて古代の製品であった。そして夜になると土間の隅に置かれた箱の中に入って寝るのである。
人と会話するときは、相手の地位にかかわりなく、いつも「おまえさん」か「おまえ」であった。
そして、
嘗得銭即於酒市一挙而尽。
つねに銭を得れば、すなわち酒市に一挙して尽くせり。
お金を手に入れると、いつもすぐに酒場に行って、一回で使い果たしてしまうのだった。
異人というほかないであろう。
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元・吾衍「闍序^」より。犬小屋のような家に住んで箱の中で寝る―――これだけでも真似してみたい。ですよね。