平成24年1月22日(日)  目次へ  前回に戻る

 

明日はあたたかくなるのかな?(in首都圏) するとそろそろ土筆とか出てくるのかな?

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今日も子どものおとぎばなちでちゅよー。良い子のみなちゃん、いい子ちゃんにして聴きまちょーねー。

さてさて、元の時代のこと。

春になって雪解けした韃靼の野(モンゴル高原)に行きますと、ときどき変なモノが生えているのを見かけるのでした。

どんなものかといいますと、

如筍、上豊下倹、鱗甲櫛比、筋脈連絡。

筍の如く、上豊かにして下倹に、鱗甲櫛比して筋脈連絡す。

タケノコのような大きさと形のモノなのですが、特徴的なのは、上の方が太くて、根元の方が細い。その表面にはうろこのようなものがびっしり着き、また筋が走っていて、それがつながりあっているのでちゅ。

―――これは何でちゅか?

と訊ねますと、土地のひとたちはにこにこしながら答えてくれまちたー。

曰鎖陽。

鎖陽という。

「つながれち○ぽこ」というのじゃよ。ふほほほー。

―――へー、おかちな名前でちゅねー。おもちろい?

「子どもがおもしろいかどうかわからないが、

里婦之淫者就合之。一得陰気、勃然怒長。

里婦の淫なるものこれに就きて合す。一たび陰気を得るに、勃然として怒長せり。

このあたりの好きものの女がこれにまたがってやろうとすると、この「鎖陽」、女体の陰部より滲み出る液体がわずかに触れると、

にょろろ〜ん

と大きく、長く延びるのじゃ」

「へー! それはおもちろいでちゅねー」

「もともと

野馬或与蛟龍交遺精入地、久之発起。

野馬あるいは蛟龍と交わりて遺精の地に入るに、これを久しくして発起すなり。

野生の馬が水中に住む大ヘビと交わることがあり、そのときこぼれ落ちた精液が地中に入って、長いときを経て地面に生えてくるものなのじゃよ」

だそうです。

土人掘取洗滌去皮、薄切晒乾、以充薬貨。

土人堀り取りて洗滌し皮を去りて、薄切して晒し乾かして、以て薬貨に充つ。

現地人どもはこれを根本からえぐり取り(!)よくよく洗ってから皮を剥ぎとる(痛!)それから薄く切って(痛!痛!)水で洗い、乾して薬として商品化するのである。

「薬? 何に効果があるのちょーか?」

と子どもなので好奇心旺盛で聴いてみましたが、

ふつうに胃腸の薬である

そうです。・・・良い子のみなちゃんも、ちょっとがっかり?

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明・陶宗儀「南村輟耕録」巻十より。

昨日はMT氏の家にお呼ばれして、ほんとうの良い子の子どもたちにいろいろおばけ・妖怪、まつろわぬモノたち、の話をぶっこいてきてやりました。

今日は高輪泉岳寺、義士記念館、附属義士木像館を見学。

義士木像館はおもしろかった。おどろおどろとして。

 

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