平成23年10月29日(土) 目次へ 前回に戻る
今日は眠かった。
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疲れたので寝ますわ。
え? 寝る前に一言せよ、というか。
されば、
江海所以能為百谷王者、以其善下之也。
江海のよく百谷の王たるゆえんは、その善くこれに下るを以てなり。
大いなる川・海が、あらゆる溪谷の「王」となるのは、どの溪谷よりも低いところにあるからである。
されば、聖人たらんとする者も、誰よりも低いところにへりくだっておらねばならぬ。
「老子」第66章より。
★ヘビの足★
「川の国家みたいなのがあって、そこに「王様」がいるんですか? 「百谷の王」って、擬人化も甚だしいではないか、怪しからん」
と文句を言ったひとが古来からおられたようで、ここでいう「王」は、
王、天下所帰往也。
王は天下の帰往するところなり。
「王」というのは、天下がすべてそこに向かい、帰着する「ところ」のことである。
という「説文」の説を引きまして、「これに帰往す」((溪谷が)そこに行きつく)という意味である、と、古来より解されているのでございます。いつの時代にもロマンの無いひとがいるものですね。