平成23年8月16日(火)  目次へ  前回に戻る

 

う〜。昨日また変なのが来ていたみたいでちゅね。ほんとにお盆前後は気を付けないと。どこから何ものが現れるかわかりませんからね。
だいたい、この肝冷斎のHPで人民だか何だか知らんが「読者を前提とした」記述がなされるはずがない。読者なんて一日1〜2人。いないのと同じです。逆に、これまで「読者を前提とした」書き方をして、何度、どれほどのひとに冷笑、嘲笑の類をいただいてきたことか・・・。このHPは肝冷斎の小児症的な自らを閉ざしたHPにするしかないのだ。

・・・ということを昨日のひとはわかっていないみたいでちゅね。

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北宋の時代のこと、王安石は隠者の兪清老と親しかった。

あるとき、清老がいうには

「わしはそろそろ出家したいのじゃが、ご存じのように僧侶になるには役所から税金を免除してもらうための度牃(許可証。祠部(宗教省)が発出する)がいる。これをもらうためには大変な手数料が必要になるので、なかなか出家できないんじゃ」

そこで安石はその分を建て替えてやることにし、合わせて僧衣一式を作る費用などを用意して清老に贈った。

清老は喜び、○月○日に剃髪することにしたので、場所が決まったら教えるからぜひ立ち会ってほしい、と言ってきた。

しかし、その日になっても何の知らせもない。

安石、ふらりと清老の家を訪ねると、本人が在宅で、剃髪もせずにちびちびと酒を飲んでいた。

「これはどういうことですか」

と問い詰めると、清老がいうには、

吾思僧亦不易為。祠部牃金且送酒家還債。

吾思うに、僧もまた為しやすからざらん。祠部牃金まさに酒家に送りて債を還す。

「いろいろ考えてみるに、出家したところでたいへんなことがたくさんありそうなので、僧になるのはやめた。手数料の建て替え分でいただいたお金は、酒屋の後払い金に支払ってしまいましたのじゃ」

安石は驚いたが、結局大笑いして許したということである。

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明・馮夢龍編「智嚢全集」巻二十八より。

おカネを建て替えてもらってもこんなことしているひとがいるのです。それもいいオトナですよ。それでも許されたのでちゅ。肝冷斎のような考えの無い童子が、しかもおカネの建て替えもしてもらわずに、読者のためを考えて更新する、ようなことをすることがありえまちょうか。

 

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