傀儡人形のわしが公私のあれこれで忙しくしている間に、肝冷斎本体は三日間、炎天下でファームの試合を観戦していたようです。ほんとにご苦労さんです。代わってやりたいよ。
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「仏説宝雨経」というお経があります。唐の達磨流支(ダルマルチ)訳。
この中で、
仏授月光天子長寿天女記、当于支那国作女主。
仏、月光天子に長寿天女記を授け、まさに支那国において女主と作(な)るべしとす。
シャカ如来が、月光天子さまに、(来世において)長寿天女となることを予言されておられます。長寿天女さまは、支那の国で女皇帝となるお方なのです。
こういう経典が唐代初期に漢訳されました。
そこへちょうど則天武后という政治的天才が出現。なるほど、長寿天女さまとは則天武后さまのことだったのだ。それにしてもホトケさまはすごいですね。はるかな天竺で、東方のシナ国の七世紀ごろのことを予言していたとはなあ。
また、則天武后が「唐」の女帝として君臨していた載初元年(689)の七月に訳述された「大雲経」というお経があります。この経典によれば、弥勒菩薩は東方の国に女性の形をとって現われ、世界を現実に支配することになる、というのです。
東方に女性の形をとって現われ、世界を現実に支配しようとしておられるお方といえば、則天武后さましかおられませぬ。
「大雲経」を訳述した法明という僧らは、
則天是弥勒下生、作閻浮提主。唐世合微、則天革命。
則天はこれ弥勒の下生にして、閻浮提(えんぶだい)の主と作らん。唐世は微に合し、天に則して命を革(あら)たむ。
則天武后さまこそ弥勒如来がこの世にお生まれになったその姿。閻浮提(須弥山の麓にある四つの大陸のうち、主としてニンゲンが活躍する大陸のこと)のあるじとなりましょう。この唐の時代のことはいろいろと予言に合致します。なるべきようになられて、武后は天命をお受けになって王朝を興されることでございましょう。
と宣言しました。
この予言をよしとせられた則天武后は、「唐」を廃して「周」を建国し、自らその初代皇帝・武則天となられた。そして、「大雲経」は天下の各州に頒布され、各州の一番大きな寺に置かれて、誰でもが読むことができるように公開されたのでありました。
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何か変な気がしませんか。
少しも変な気がしない、というひとはシアワセ者というしかないでしょう。
何が変なのか、はまた明日。
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清・兪理初「癸巳存稿」巻十二より。
「なでしこジャパン」は以前から「なでしこ」の部分がイカサマとされておりますが、その彼女らの偉業を、「結果だけかすめとっていこうとしている人たち」が国内にいて、掠めとろうと躍起になっておりますよ。早速、明日、官邸で会うんだそうですね。
・・・・・では、今日はこんなことを「そもさん」。
大修行底人還落因果也無。
大修行底のひと、還って因果に落ちるやいなや。
「大いに修行したひとは、それでも因果の網に落ちてしまうものでしょうか、それともそこから逃れることができるのでしょうか。」
あるひと、「よし、わしが答えてやる」と進み出て、
不落因果。
因果におちず。
「大いに修行したひとは、因果の網に落ちない」
と答えてしまった。
そうしたら、
「はずれ〜!」
でした。彼はその後、五百回も山中のキツネに生まれかわらされてしまったという。
さてさて。なんと答えたらもう生まれ変わらずに、「因果の網から逃れる」ことができるのかな?
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