平成22年5月14日(金)  目次へ  前回に戻る

ニホン人はこういう話が好きそうじゃなあ。とろろん。

楊先生は北京市内の陋巷に住んで、近所の子弟に教えたり、手紙の代筆などしてのどやかに暮らしていたひとである。

あるとき、

隣家有失鶏者、指其姓而罵。

隣家鶏を失う者あり、その姓を指して罵る。

隣の家でニワトリを飼っていたのだが、そのニワトリを捕られてしまったといい、「楊」のやつが盗んだのではないか、と怒鳴っていた。

家人が先生に

「こんなことを言われているのでございますよ、なんとか言ってやってくださいな」

と告げたところ、先生、

坊市中独我一家姓楊。

坊市の中、独り我が一家のみ楊を姓とせんや。

町内でわしの家だけしか「楊」さんがいないわけではあるまい。(うちのことを言っているのではないのじゃ、放っておけ。)

と答えたとのことである。

また、

一隣居甚隘、雨至必従先生家出水。

一隣、居はなはだ隘、雨至れば必ず先生の家より水を出だす。

もう一方の隣家はたいへん狭い家で、雨が降るとこの家の下水が先生の家に流れ込むのであった。

家人が先生に、

「汚いことこの上ないでございますわ、なんとか言ってやってくださいな」

と告げたところ、先生、

晴乾日多、雨落日少。

晴乾の日多く、雨落つるの日少なし。

晴れて乾いている日の方が多く、雨の降るの日は少ないのだからなあ。

と諭したということである。

先生は、後、その学を以て修撰の官を得た。

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明の夢蘇道人・王リ「寓圃雑記」巻第二より。

本日は山崎ハコさんのバースデイライブに行ってまいりました。ハコさんとは長く横浜暮らしで九州出身、という共通点があるのですな。

とりあえず備忘として、曲目だけメモ。

日田の中学校の?校歌

望郷

稲の花

鉄線子守唄

りんご追分

私のヨコハマ

横浜ホンキートンク・ブルース

ざんげの値打ちも無い

(安田裕美ソロ)

百万本のバラ

昨夜の男

エデンの東

BEETLE

気分を変えて

(アンコール曲)

おらだのふるさと

会えないときでも    以上

とろろ〜ん。ハコさんの歌声とならばどこでも行ける火の中水の中らいら

と、頭からっぽになって帰ってきました。

そしてもう週末です。今週はそこそこのどかないい週だった。カープさえしっかりしていてくれたらもっといい週だったのになあ・・・まあそこまでゼイタクは言えんか、がはがはと帰宅して、上記の楊先生のようにのどやかな気持ちになりながら、パソコン開いてネットでニュースを見たら、

・・・「M議員転倒事件」でとうとう懲罰動議が出ただとーーーー! (AA略)

いっぺんにのどのど気分が吹っ飛んだですばい。

ウソでひとを罰するこの仕組みは、昨日も申しましたが、「喜劇」に見えるけど、明確に「謀略」というやつである(本当に高級な「謀略」だと次はM議員が危ないんだけど・・・)。みなさんはまだ、今度の統制主義やファシズムが「統制主義です」「ファシズムです」と言ってやってくる、と思っているのかねえ。

 

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