平成21年 9月10日(木)  目次へ  前回に戻る

風定花尚落。  風定まって花なお落つ。

鳥啼山更幽。  鳥啼いて山さらに幽なり。

観音妙智力。  観音妙智力。

咄。        咄(とつ)。

 風がおさまると・・・花は落ち続けているねー。

 鳥が鳴くと・・・山中はさらに物寂しくなるねー。

 世界を観世音の妙なる智恵――真理を曇り無き目で見ることができる智恵――で見るべきなのだ。

 わかっとるんか。

良寛さんが書いておられます。「咄」は叱咤の声、「こら」とか「おい」、ということで、ここでは作者が自分で自分を「がんばって真理を見る目を養うのじゃ」と叱咤激励しているのであろう。

みなさんもがんばってくださいねー。

 

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