「池北偶談」巻二十三より。
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友人の郭快圃が言うには、博野の町に、まことに不思議な女人があった。
一生不飲食、而育男女数人、操作与常人無異。
一生飲食せず、而して男女数人を育し、操作常人と異なること無し。
一生涯、何も飲み食いしなかった。しかし、何人かの男の子・女の子を産み育て、振舞いは普通のひとと同じであった。
しかも
亦罕疾病云。
また罕(まれ)に疾病すと云う。
また、滅多に病気にはならかなったらしいのである。
つい最近(清代のこと)、相当の高齢で亡くなったそうだ。
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雨にも風にも負けないひとでも一日に二合ぐらいは玄米ご飯を食べていたと記憶するので、このひとはもっと偉いのである。