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平成21年 6月11日(木)  目次へ  昨日に戻る

今日もさぼります。

ただし、漢文の読み方忘れるといけないので、短いの読んでおきます。

今日乞食逢驟雨、

暫時回避古祠中。

今日乞食するに驟雨に逢い、

暫時回避す古祠の中。

今日、乞食して歩いていたとき、にわか雨に降られました。

しばし雨を避けて古いお堂で雨宿りした。

そこでふとひとりになって、自分自身を見つめてみると、ああ、なんと、

可笑一嚢与一鉢、

生涯蕭灑破家風。

笑うべし、一嚢と一鉢、

生涯蕭灑(しょうさい)たり、破家の風。

笑うべきではございませんか、所有するのは頭陀袋一つとこの鉢一碗。

一生涯、さばさばとしたものじゃよ、家を捨てて本来無一物の境遇となりしこのわしは。

「ひいっひっひっひっひ・・・、わあっはっはっはっは・・・」

と作者の勝ち誇った笑い声が聞こえてきそうです。

この一篇の作者は、越の五合庵主・良寛禅師。十九世紀のはじめごろの作である。良寛禅師のことはあまり解説はしなくていいであろう。「検索」すれば何でも分かる、ということになっている世の中ですからなあ。実は解説したいこともあるのですが、それは内弟子のみなさんと、次の例会で、な。ぐふふ。

世の中にまじらぬとにはあらねども ひとり遊びぞ我はまされる

 

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