令和2年9月16日(水)  目次へ  前回に戻る

秋の寄せ鍋ゲーム用キャラクター「しきぶちゃん」。こいつも大食いだ。受領の娘は土をも食らうという。

ここから10月上旬まで、胸突き八丁的坂道で、もうくじけて来た。肝冷斎本人でさえダメなのに、しかもその残存思念波なのだ。

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昨日の尹山人のお話の続きである。

あるとき、市場の中で、孫某という士人が尹山人と顔を合わせた。

ちょうどそのとき、二人の前に、

売瓜担停焉。

売瓜担、停まれり。

ウリの籠を担いでいる行商人が立ち止まった。

孫某は後で考えても何故そんなことを言ったのか、自分でもよくわからないそうなのだが、ついつい、

公能尽此一担瓜乎。

公よくこの一担瓜を尽くすか。

「先生はこの一籠分のウリを食べ尽くすことができますか?」

と訊いてしまったのだそうである。

山人は言った。

能。

能くす。

「当たり前じゃ」

「そ、そうですか」

孫は行きがかり上断れなくなって、

即買而饋之。

即ち買いてこれに饋る。

即座に一籠買い取って、プレゼントした。

山人は、

噉瓜立尽、無留余也。

瓜を噉いて立ちどころに尽くし、留余無し。

ウリを食い始め、たちまちのうちに食べ尽くしてしまって、食べ残しが無かった。

不老長寿の上に、フードファイターとしての高い能力があったわけである。

また、こんなことがあった。

南京戸曹(南京の民部省分局)の員外郎であった李某が、

遣僕上病疏。

僕を遣りて病疏を上(たてま)つる。

使用人を使者としてペキンに行かせ、病気休職願いを届けさせた。

それから何日か経った日、

是日午餐、尹報李曰、今旦端門前見使者、已得告。

この日午餐、尹、李に報じて曰く、「今旦端門前に使者を見るに、已に告ぐるを得たり」と。

その日の昼飯を一緒に食べていた尹山人が、李某に突然言うに、

「今朝、ペキンの宮城の門前で、おまえさんが遣わした使者に出会った。ちょうど「休職願いを許可されたところです」と言っておったぞ」

と。

「え?」

後、僕還、核問。

後、僕還り、核(きび)しく問う。

その後、また何日かして使用人が帰ってきたので、何があったか正確なところを問うた。

使用人が言うに、

「そうです、許可をいただいたちょうどその日、、

一日辰刻、北闕端門前見山人、曰命已下、主人幸得告矣。

一日辰刻、北闕端門前に山人を見、曰く「命すでに下り、主人幸いに告ぐるを得たり」と。

その日の辰の刻(午前八時ごろ)、ペキン宮城の門前で、尹山人をお見かけしたんです。(どうしてここにいるんだろうと不思議であったんですが)「命令をいただきました。うちのだんなさまの休職願いが、幸いにも許可されたところです」と申し上げました。」

果合。

果たして合す。

結果、二人の発言はぴったりと適合した。

のだそうです。瞬間移動の能力もあったことがわかります。

まだまだ尹山人のお話は続きがありますぞ。だがまた深夜になってきた・・・。

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「客座贅語」巻八より。大食いだけでもすごいのに、他にもたくさん能力があるとは。しかも家も持っており、市場で話したり昼飯を食いに行ったりする友だちもいるとは、なんと幸福なのだろう。シゴトもしてないようなのに・・・と、どうして他人はみんなシアワセに見えてしかたないのでしょうね。

まだまだPC調子悪くてアップできそうにないので、もう他人の悪口とか現政権批判とか下ネタとか人種〇〇とか、好き放題言ってみようかなー。うっしっし。

 

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