令和2年8月23日(日)  目次へ  前回に戻る

積乱雲くんだ。こいつはあばれるぞー。

明日からの平日はたいへんなことになりそうです。なのにこちらはコドモですよ。無理や。

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春秋の時代のあるとき、斉の桓公(在位前685〜前643)が宰相の管仲に訊ねました。

「やはり政治は平明なのがよいのではなかろうか?」

管仲は答えた。

水平而不流、無源則速竭。

水、平らかならば流れず、源無ければ則ち速やかに竭(つ)く。

水は平らなところでは流れません。そして、溜まった水も、水源から水が補給されなければ、すぐに無くなってしまうものでございます。

雲平而雨不甚、無委雲雨則速已。

雲、平らかならば雨甚だしからず、委雲無きの雨はすなわち速かに已む。

「委」は「平ら」の反対で、「ヘビがとぐろを巻くように、ぐにゃぐにゃしていること」。「委雲」というのはヘビがとぐろを巻いているような、積乱雲のことです。

雲がぺったんこだと大した雨になりません。積乱雲が無ければ、雨は降ったとしてもすぐに止んでしまうものでございます。

このように、平坦であることは物事においてプラスには働かないのですじゃ。

政平而無威、則不行。

政、平らかならば、威無く、すなわち行われず。

政治が平明なだけでは、威厳が無くなってしまい、為政者の意図が実行されなくなってしまいます。

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「管子」巻十二・侈靡第三十五より。政治だけでなく、人間関係はすべて「どろどろ」が無いと動かないんではないか、と思います。コドモでさえも。コドモぐらいはテレワークで動くかなあ。

 

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