中身がたっぷり詰まっていて、どんどん増えて来るようなまんじゅうがあったらシアワセである。
まだ木曜日、明日も平日。
・・・・・・・・・・・・・・・
今日はほんとうのことを言います。
いにしえよりのコトワザにいう、
縦有千年鉄門檻、 たとい千年の鉄門檻有るとも、
終須一个土饅頭。 ついに須(もち)う、一个の土饅頭。
もし千年以上誰にも壊されない鉄の柵の扉があって(安全な場所にいると思っていたとして)も、
最終的には誰もが一つの土の饅頭を使わなければならんのじゃ。
土饅頭とは、
謂墳也。
墳を謂うなり。
お墓の土盛りのことを言うのである。
ということで、ほんとうのことを言ってしまいました。
「まさか、わしがいつか死ぬなんて・・・」
とびっくりした人も多いかも知れません。
近有人又有句。
近く人にまた句有るもの有り。
最近、またいいコトバを作るやつがいたようである。
城外多少土饅頭、 城外多少の土饅頭、
城中尽是饅頭餡。 城中ことごとくこれ饅頭餡。
「多少」は「多い少ない」ではなく「多い」ことをいいます。
町の外に出て見渡すと、たくさんあるぞ、土饅頭。
町の中に入って見回すと、そこにいるのはみな饅頭のあんこ。
更警動。
更に警動なり。
一段と心を動かす警句ではないか。
生きているひとはみんな土饅頭のあんこになるんです。あと百年もしないうちに埋めてもらえるんだ。そうとわかれば安心して暮らせますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・
清・梁紹任「両般秋雨盦随筆」巻八より。どうせあんこになるんだから、A)明日も会社行くか。B)明日からサボるか。