一瞬でも気を抜いた方が負けである。しかし負けるが勝ちというコトバもあるので人生の勝利者がどちらかは、まだわからない。
自粛が解除されてきました。東京はまだみたいですが。しかし明日もまだ平日だ。
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民国初期のペキンの俗諺をいくつかご紹介します。
1.碗裏的
吃着碗裏的、 碗裏の的(もの)を吃着し、
看着鍋裏的。 鍋裏の的を看着す。
茶碗のメシを食いながら、お鍋の中を覗き見る。
必要なモノを得ても、欲望にはとどまるところがないのだそうです。
2.過去事
過去事明如鏡、 過去の事は明らかなること鏡の如く、
未来事暗如漆。 未来の事は暗きこと漆の如し。
過ぎ去ったことは鏡のように明らかだが、未来の事はうるしのように真っ黒である。
ああすればよかった、こうすればよかったはいくらでも知恵が出るが、先のことはわからないものである。
3.過新年
春天不是読書天、 春天はこれ読書の天ならず、
夏日天長正好眠、 夏日は天長くしてまさに眠るに好ろしく、
秋去冬来天又冷、 秋去り冬来たれば天また冷にして、
帰着書箱過新年。 書箱に帰着して新年を過ごす。
春の日は読書に向いた季節ではない(もっと楽しいことがある)。
夏の日は一日が長くて、昼寝するのにふさわしい。
秋が過ぎ冬が来る、この時期は冷え冷えした季節だ(から勉強なんかできない)。
結局、書物は本箱に入れたまま、新年を迎えてしまう。
勉強なんかなかなかできない、という普遍的な真理を四行詩に現したものである。
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「北京俗諺辞典」(大正15年6月 偕行社)より。チャイナのひとは真理を言い表すのが上手いなあ。1.なんかまさに南チャイナ海や東チャイナ海でやってるやつですよね。