平成32年1月10日(金)  目次へ  前回に戻る

竜虎の相撃つを描いたものであるようだが、数百年経っているので両雄の精気はスカスカとなり、ただのヘビとネコみたいになってしまったのである。

肝念和尚は逃亡中である。

・・・・・・・・・・・・・・・

王元美の言に曰く、

画力可五百年、至八百年神去、千年絶矣。

画力五百年なるべく、八百年に至りて神去り、千年にして絶す。

絵の持つ力というのは、五百年ぐらいのものである。八百年経つと絵に込められた精神自体が薄まりはじめ、千年経てばまったく残らなくなる。

んだそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「茶余客話」巻十七より。欧米のやつらの絵を考えてもだいたいそれぐらいであろう。

 

次へ