「肝冷斎てなんにゃん? そんなもの要るの?」
肝冷斎が発見されたらしい。みんなが暑くて苦しんでいるときに、こんなところにいたみたいだぞ。
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暑くて苦しいのは刑罰のようです。
春雨如恩詔、 春雨は恩詔の如く、
夏雨如赦書、 夏雨は赦書の如く、
秋雨如輓歌。 秋雨は輓歌の如し。
春の雨は、皇帝からの恩賞のおことばのよう(にやさしい)。
夏の雨は、皇帝からの罪を赦す書のよう(にありがたい)。
秋の雨は、葬儀の車を牽くときの歌のよう(にさびしげである)。
ですよね。
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清・張心斎「幽夢影」第六十二則。この書には例によって「評語」が附きます。
張竹坡曰く、
赦書太多、亦不甚妙。
赦書もはなはだ多ければ、また甚だしくは妙ならず。
恩赦の書もたくさん出るようだとそれほどありがたくはない。(夏の雨も、多く降ると同様であるなあ。)
今週は週末にかけてたくさん降るかも。
張諧石曰く、
我輩居恒苦飢、但願夏雨如饅頭耳。
我が輩居るに恒に飢えに苦しみ、ただ願うわくは夏雨の饅頭の如きのみを。
わしらはいつもひもじい思いをして暮らしているので、ただただ夏の雨がまんじゅうのように食べられればいいと願うばかりである。
これはすばらしい。おにぎりも欲しいです。