令和元年7月15日(月)  目次へ  前回に戻る

おいらもいよいよ妖怪たちの仲間入りカモ。

洞窟の中にいてカレンダーも無いものの、そろそろ夏休みだと思いますので、明日から休もうかなあ。

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口能言之、身能行之、国宝也。

口のよくこれを言い、身のよくこれを行うは、国の宝なり。

コトバで表現も出来、実行力もある。そんなひとは国家の重要な宝物である。

口不能言、身能行之、国器也。

口には言う能わざるも、身にはよくこれを行うは国の器なり。

コトバではうまく表現できないのだが、実行力はある。そんなひとは国家の大切な器である。

口能言之、身不能行、国用也。

口よくこれを言うも、身には行うあたわざるは、国の用なり。

コトバではうまく表現できるが、実行する力まではない。そんなひとは国家が利用する道具である。

うまく使わないといけません。

口言善、身行悪、国妖也。

口に善を言い、身に悪を行うは、国の妖なり。

コトバではきれいごとを言いながら、実行しているのは邪悪なことばかり、というのは国家にとって不吉なあやかし=妖怪野郎である。

治国者敬其宝、愛其器、任其用、除其妖。

国を治むる者はその宝を敬い、その器を愛(お)しみ、その用に任せ、その妖を除く。

国家を指導する立場にある者は、国家の宝物のようなひとを尊敬し、国家の名器のようなひとを(失うことを)惜しみ、国の利用する道具のようなひとにシゴトを任せ、そして、国に不吉なことをもたらす妖怪を除かねばならない。

「国宝」「国器」「国用」「国妖」の四分類はよくできています。しかし、もっとも多数を占めていそうな「コトバでもうまく言えず、実行力はからきしない」というタイプが忘れられてしまっているようなのが気になります。

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「荀子」大略篇二十七より。会社に行ってしまうと「妖怪だ」とばれてしまって除かれるかも知れないので、しばらく休もうかなあ。ずっと休んだ方がいいかなあ。

 

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