夏のカッパ、あずきあらいくんを指導するまでに地位向上。しかし冷夏だとシリコダマの数が少なく、地位低下するかも。
毎日どうして眠いのか。ずっと寝ていればいいのかも。
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早く寝たいので、さらっと古典をご紹介します。さらっと、というのは、あれがどう解釈されてこれはどういう反論があって、といった思想史的な解説抜き、という意味です。
「周易」の「謙」卦(上☷、下☶。上が坤(大地)、下が艮(山)で、上にある大地が下の山よりへりくだる、という姿を現す)について。
謙、亨。君子有終。
謙は亨る。君子には終わり有るなり。
「謙」(へりくだる)という態度は、願いを遂げることができる。立派なひとは終わりまで仕遂げるものだ。
ちなみに宋の程伊川先生によれば、「謙」とは、
有其徳而不居。
その徳有りて居らず。
その(地位にふさわしい)徳がありながら、(ふさわしい地位に)居ないのが謙である。
そうです。
彖曰、謙亨、天道下済而光明、地道卑而上行。
彖に曰く、謙は亨るとは、天道下に済して光(おお)いに明らかに、地道卑くして上に行わるなり。
「彖」(タン)という古代の注釈書(「伝」)によれば、「謙という態度は願いを遂げることができる」のは、この態度でいれば、天のやり方ではその気を下に降ろし、(下のものと交わって)万物を生み育てて、天の道を繁栄させる。地のやり方では低いところにいるため、その気は上がって(天の気と交わってまた降りて)くるからである。
「彖」伝については、「断定」するものなので「断」(ダン)=「彖」(タン)なのだ、という説、「彖」はブタの象形文字で、ブタをトーテムとする占い師一派の学説が「彖伝」なのだ、という説などがあり、面白いのですが、そういう解説は抜きにします。もう夜遅いんです。
天道虧盈而益謙。 天道は盈(みち)るを虧(か)きて謙に益す。
地道変盈而流謙。 地道は盈るを変じて謙に流す。
鬼神害盈而福謙。 鬼神は盈るを害(そこ)ないて謙に福す。
人道悪盈而好謙。 人道は盈るを悪みて謙を好む。
天のやり方は、満ちているところを欠いて、へりくだっている方に増やすものだ。
地のやり方は、満ちているところを変化させて、へりくだっている方に流し込むものだ。
精霊たちは、満ちているところに害を与えて、へりくだっている方にさいわいを与えるものだ。
人間どもは、満ちているところが嫌いで、へりくだっている方に味方するものだ。
謙尊而光、卑而不可踰。君子之終也。
謙は尊くして光(おお)いなり、卑にして踰ゆるべからず。君子の終わりなり。
「謙」というのは尊ばれ、大きな力を持ち、卑下しながらも(徳が高いので)それを踏み越えることのできない態度である。立派なひとの行きつく境地だ。
「君子の終わりなり」というのは、「立派なひとももうおしまいだー」という意味ではなくて、君子(立派なひと)は、「謙」の態度を恒常的にとる、つまりそこから変化することがないので、君子の最終的な境地だ、という意味になるのです。
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みなさん、みんなでへりくだってくださいよー。この卦は初爻から上爻まで、どの「爻」(卦を構成する六つの陰・陽のそれぞれのことです)に当たってもいい占断になるという、周易六十四卦の中で唯一の卦なんです。如何に古人が「謙」の徳を重んじたか、おわかりいただけるであろう。